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第26話 家政ロボット「金太」

手当室のベッドから降りた。

 少しふらっとした。


 うーん 最近、私、気絶してるか よろよろしてるかじゃないか? 



部屋を出たら、金ぴかロボットが立っていた。

 「おはようございます。ご主人様。

   これからお仕えいたしますこと お許しください」

胸に手をあて 大真面目に言う。


「まずは 忠誠を誓いなさい。

  何事も 私の意に反せぬこと。

  私に絶対服従を」


「誓います」


「よろしい、そなたを 金太(きんた)と呼びましょう」


「はっ」 金太は 深々と頭を下げた。


かくして 金ぴかロボット改め、金太は 私の家政ロボットとなった。

 身分は使役ロボット。 


 バディ達とは 信頼関係で結ばれるため、時には バディは命がけで私を守ろうとしてくれるらしい。

 使役ロボットは、私の命令に従うのみ。

 だから1台くらいは、全体の利益を守る為に

  私が総合的判断で動かせるロボットがあってもいいかな・・

 という思いもあって、使役ロボットにした。

  本音は バディにするほどの信頼が持てなかったからだけど。



まず これまでのことを 金太に尋ねた。


「私が、このお館で目覚めましたのは、1月10日でございます。

それ以来、ご主人様が、自動補充タイプの食料庫に入れられたものを、毎日、時間停止の食料庫に

移し替えることにより、すでにお持ちであった食料をコピー増産いたしました。


 また、すでに指示されておりましたように、

 1階の書棚より、料理本や調理器具取扱書などを取り出しまして、

 こちらにございましたガラス扉付きの本棚に収納いたしました。

 

 それ以後は、それらを読んで、調理や献立について学びながら過ごしておりました。


(そういえば、前回 運搬を頼んだとき、次の機会にやってほしいこととして要望はしていたなぁ)


 お許しを頂ければ、さっそく 朝食をご準備いたします。」


「具体的には 何が作れるの?」


「トースト

 ベーコンエッグ風に、スライスした豚肉を焼き、半熟目玉焼き、

 人参とキャベツの炒めものに

 トマトスライスはいかがでしょうか?」


「そうね 7枚切り食パン1枚に ホットコーヒー(牛乳パック別添え)でお願い」


「かしこまりました。」


金太の調理姿を見つつ、コショウを振るタイミングと レモン果汁液を振りかけるタイミングと量を指示した。


コーヒーとそこに加える牛乳の量は その日によって違うので 自分で入れた。

もちろん 本日使うコーヒー粉も、種類を自分で選んでセットした。


 私が食べる間 横に立っていられると落ち着かないので、調理器具の片づけを頼んだ。

  味は・・ おいしかったです。



金太が食後の片づけをしている間に 事典君を開いた。


 まず 使役ロボットの待機場所を検索したら、「待機ロッカー」なるものがあることが分かったので

 「自停倉庫⇒転居祝い」から、それを取り出し、通路脇に設置した。


仕事が終わった金太は、「御用の(さい)には いつでもお呼び出しください」と言って

若干(じゃっかん)寂しそうに 待機ロッカーの中に入っていった。


 (うーん 学校の掃除用具入れみたいなロッカーなので、ちょっぴりかわいそうになった。)


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