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冒険へ

「おう! 遅かったな!」


 レントが手を振るとリターナが現れた。


「ごめんなさい。 遅れてしまって」


 リターナがさっきの冷静さとは打って変わって愛らしい表情でレントを見る。


「あれ? なんかいい事でもあったのか?」


「ええ、素敵な人に出会って機嫌が良くなったの!」


「そりゃあ良かったな!」


 それがレントの事とはつゆ知らずそのままレントはリターナに笑顔を向けて親指を立てる。



「まずどこから行く?」


「ええ? まずは色んな町を行きたいな?」


「いいなそれ!」


 もう既にリターナはさっきまでの冷たさを捨ててレントにグイグイと距離を詰めて来る。

 それほど再開出来た相手との瞬間が嬉しかったのだとレントは思いそのままリターナの提案に首を縦に振って喜ぶ。


「さぁ行こうぜ! リターナ! 俺達の冒険者へ」


「ええ」


 こうしてリターナとレントの冒険が始まった。







 

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