担当の山崎さんにはお世話になりました
こーすけ
3週間前
★★★★★
かなり急な依頼だったのに、担当してくれた山崎さんが迅速に対応してくれました。しかも、これぐらいかなと予想していた金額よりもかなり高額で買い取っていただきました。
本当にありがとうございました!
なかみぃ
2か月前
★★★★★
山崎さん、本当にありがとうございました!
どんな質問もとっても丁寧にご対応いただき、安心してお任せすることができました。
また、機会があればよろしくお願いします!
西田健吾
3か月前
★★★★★
担当の山崎君はとても対応が良く、安心して依頼することができた。山崎君、話しやすくて最高でした!
しんママ
3か月前
★★★★★
不安なことだらけでたくさん質問しちゃいましたが、担当さんが一つ一つわかりやすく対応してくださりました
担当者は、筒井慎二氏です
大手中古車販売店、ある店舗の口コミには、不自然なほど高評価と担当者の名前が並ぶ。心から感謝し、高レビューを書いている人もいるだろう。しかしその一方で、過去のレビューを遡って見てみると、数名のレビューの書き方から『書かされている』、もしくは『書くことでなんらかのメリットを獲得しようとしている』人も皆無ではないことがわかる。
GG
8か月前
★★★★★
初めての買い取り依頼でした。担当の方は山崎さんでした。査定予約から売却までスムーズにできて、安心して相談できました。しかも、売却後の帰り方まで気にかけてくださり、とっても親切に対応していただきました。
山崎さん、本当にありがとうございました!
manabu Y
11か月前
★★★★★
本日初めて利用させていただきました。
担当の方は長谷川さんという方でした。
受付も綺麗で、キッズスペースもあり、子どもを連れていても安心して過ごすことができました。
どの店員さんもとても愛想が良く、丁寧な対応をしていただきました。
車両の売却金額も思ったより高額にしていただき、とても助かりました。
ひろのぶ
5日前
★★★★★
山崎さんにはかなり粘ってもらいました!
金額にも大満足です
レビューを見ていくと、数名の営業担当の名前が出てくる。その中でも特に目立つのが、異様なほど名が上がる「山崎」だ。それほど高評価な店員なら、この店舗に行ったことのある人であれば何かしら覚えているだろうと、十数名に取材を試みる。
しかし、取材をした人はみんな口を揃えてこう言った。
「山崎なんて店員は知らない」
ゆみ
2年前
★
ここはやめた方がいい
買取査定はたしかにCM通りいいけど接客態度が悪い。まず、査定を依頼してもダルそうに「はいはい」って言われて待たされるし、しばらくして「査定終わりました」って戻ってきても金額を言ってこない
それどころか、「いくらなら売ります? もうどこかで見積り取ってきたんでしょ? もう交渉とか面倒なんで教えてください」とか言われた
最終的には考えていたより高い金額を提示されたので売ったけど、売るってわかった途端急に態度を変えて親切なふりする最低な接客だった
ケンスケ
2年前
この店、実際に行ったことがある人ならわかると思うけど高レビューは全部嘘です
地元民はみんな知ってるからいきません
価格はリーズナブルだけどサービス品質は微妙
接客中待たされたテーブルに『高レビューお願いします!』って紙が貼ってあって、星5個つけたらオイル交換無料キャンペーン実施中って書いてありました
レビュー信じちゃダメ
700を超えるレビューを根気よく遡っていくと、高レビューの謎は解けた。レビューが書かれたのは2年前。キャンペーン内容は変わっているかもしれないないが、今も同じようなことをしているのだろう。担当者名を書かせるのもその一環かもしれない。
しかし、一つだけ謎が残る。営業の「山崎」だ。
取材を続けていると、レビュー欄に出てくる山崎以外の店員の接客を受けたことがある人は何人も出てきた。しかし、山崎だけは誰一人もいない。
ここで一つの仮説ができる。店舗によるレビューの自作自演だ。
山崎なんて営業マンは存在せず、店舗スタッフや関係者がたくさんのアカウントで口コミを投稿している可能性がある。そうすることで検索エンジンの口コミで高評価を維持することができるし、山崎が存在しなければ、もし山崎を指名してくる一見客が来ても休みだとか、異動になったとか言って誤魔化すことも可能だ。
私はこの仮説を持って、店舗に行くことにした。
「申し訳ございません。山崎というスタッフは当店には在籍しておりません」
昼過ぎ、例の店舗の受付で、買取査定の相談希望で担当者は山崎さんがいいと告げると、受付の若い女性は申し訳なさそうに答えた。
女性の反応は想定内だった。私はすかさずスマートフォンに、この店舗を検索した時に表示される口コミを表示させて見せた。私が「でも、こんなに口コミに名前があるじゃないですか」と言うと、女性は目を見開き固まった。
「なんで、どうしてまた表示されるの?」
誰に言うわけでもなく、女性は唇を振るわせながらそう言って硬直してしまった。
「どうかなされましたか?」
硬直した女性を見て私が戸惑っていると、受付の奥から黒髪をワックスでしっかりとオールバックに整えた、色白の中年男性が出てきた。中年男性は長尾と名乗り、自分は店長だと言った。
私が事情を説明すると、長尾は色白の顔をさらに白くさせた。黒縁メガネが顔色に反比例するかのように、メガネのフレームがより黒々として見える。長尾は一度ぐっと唇を噛み締めると、無言で女性スタッフを受付の奥へ下がらせた。そして申し訳なさそうな顔で「申し訳ございません。山崎は本当にうちに在籍しておりません」と私に言った。
私の顔を見て長尾は察したのだろう。私が「それはさっきの女性にも言われました」と言う前に、長尾が口を開く。
「山崎という名前のスタッフが当店に在籍していた過去もございません。また、架空のスタッフを使って口コミを捏造しているわけでもございません」
決して大きな声ではないが、きっぱりと力強く言い切る長尾。口コミの捏造を先に否定してきたということは、私の前にも聞きに来た人がいるのかもしれない。毅然とした態度で私と対面しているようにも見えるが、目の奥に何かに怯える色が見え隠れする。
何故このような口コミが多く投稿されているのか、私が理由を聞くと、長尾の目にちらついていた恐怖の色が一気に強まった。
「申し訳ございません。理由はわからないんです。削除依頼をして何度も削除していただいているんですが、山崎の名前が書かれたレビューが何度も投稿されるんです。そして、消してもらっても気がつけば何故か復活するレビューもあって……もう私たち自身どうしたらいいのかわからなくて」
そんな馬鹿な話があるわけがない。私は耳を疑ったが、長尾の顔は嘘をついている人間のそれには見えない。目に見えぬ何かに怯え、私以外の何者かに今の説明を聞かれてはいないかと心配する素振り。その全てが演技であれば、この男はこんな所で店長をしていないだろう。
長尾の説明を受け、私は山崎がいないことを了承し、査定の依頼は日を改めると告げた。長尾は私の反応を見て安心したのだろう、表情から険しさが抜けて顔色が少し戻った。しかし、それは束の間のことであった。
「すみません、口コミを見て来たんですが、山崎さんに買取査定をお願いしたいのですが……」
右隣を見ると若い男が受付にいた年配の女性に話しかけていた。男にふざけているような雰囲気はなく、私のように山崎の謎を知りたがっている様子もない。
「申し訳ございません、当店には山崎は在籍しておりません。他のスタッフでもよろしいでしょうか?」
申し訳なさそうに言う女性スタッフを見て、男性は「あ、そうなんですね。他の方でも大丈夫ですのでお願いします」と言っていた。本当に口コミを見て来ているようだった。
私は隣のカウンターのやりとりを見て無意識のうちに手を握りしめていた。じっとりと手汗が滲み、背中にもどろどろの汗がゆっくりと流れていく。
「あの、店長、お取り込み中すみません」
突然長尾の後ろの方から別の声がする。声がする方を見ると、最初に私が話しかけた女性スタッフが不安そうな顔で長尾に話しかけていた。
「こんなのが届いたんですが……」
女性スタッフが震える手で持つものを見て、私は全身に鳥肌が立つのを感じた。
女性スタッフが持っていたのは横幅が30cmほどの白くて綺麗な小箱だった。何の変哲もない小箱で、差出人は個人名。内容物は焼き菓子と書かれており、私はこの店舗の客の一人だと判断した。
ここまでの情報であれば何も恐れることはない。しかし、宛名欄に『山崎様』と書かれていたのだ。
「どう思いますか?」
最初、私は自分が話しかけられていることに気づけなかった。視線を感じて、長尾を見ると不安そうな顔で私を見ていた。
「こんなこと初めてなんです、荷物が届くなんて。あの、これどうしたらいいと思いますか?」
今にも泣き出しそうな長尾を見て、私は「失礼します」と言ってその場を逃げ出した。私にそんなことを聞かれても分かるわけがないじゃないか。申し訳ないと思いつつも、背中に感じる視線を無視して店を飛び出した。
あれからあの店舗には一度も行っていない。たまに気になって調べると、口コミ数が増えているが内容までは見る勇気がないでいる。