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3

彼女は深く息を吐いた。


「二ヶ月前…。ルナちゃんにイジメの現場を見られたその日の夜に、メールが来て…」


「メール?」


「うん…。委員長から…」


そのメールの内容とは。




①ルナを無視すること。話しかけられても反応しないこと。


②だけど肉体的なイジメは決してしない。


③精神的ダメージだけ与えること。




「…の3つ?」


「うん」


指折り数えて、わたしはため息をついた。


まっ、ある程度予想は出来ていたことだ。


「でも分からないことがあるの。何でアオイはわたしを気にかけるの?」


「それは…」


彼女は顔を上げて、真っ直ぐにわたしを見た。


そしてため息をつく。


「…やっぱりルナちゃん、にぶいね」


「何で!?」


思わず声が裏返る。


悪意だけならまだしも、こんなワケの分からないイジメなんて、意味がわかんない!


「あたし達もね、最初は不思議だったの。委員長はみんなにあんな命令をしておきながら、自分だけはルナちゃんに構っているから…」


「うっうん…」


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