表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/32

2

わたしは私服に着替えて、部屋を飛び出した。


「アレ? ルナ、どこ行くの? もう日付け変わるわよ?」


同居している親戚のルカが、声をかけてきた。


「ちょっと出かけて来るわ! すぐ戻るから!」


「えっええ。気を付けてね」


マンションを飛び出し、自転車に乗って彼女の家まで行った。


自転車で20分の所に、彼女の家がある。


一戸建ての家の前で、彼女がうずくまっていた。


「ルナちゃん…」


「ちょっ、大丈夫?」


彼女に駆け寄ると、随分衰弱しているようだった。


…元々気の優しいコで、イジメなんて出来るコじゃなかった。


なのにムリをして…。


「…とりあえず、部屋に上げてくれる?」


彼女はうなずき、扉を開けてくれた。


両親はリビングにいるとのことなので、バレないように静かにゆっくりと階段を上り、彼女の部屋へ行った。


彼女はベッドに座り、わたしは彼女の真向かいに腰を下ろした。


「あの、ね…」


「うっうん」


「ルナちゃん…。にぶいから気付いていなかったかもしれないけど」


ぐさっ★


…言葉が胸に突き刺さった。


「委員長、ね。今、みんなに命令しているの」


「わたしをイジメるように?」


「…うん」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ