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「ふぅ…。久々だと、体もにぶるなぁ」


ゴキゴキと体を鳴らす。


アオイに視線を向けると、青い顔で言葉を無くしていた。


「―コレで分かったでしょ? わたしが血族の者で、しかも古株だってこと」


「420年…。幹部なのか?」


「まあね。だから満月の日に行われる血族の集会に、遅れるワケにもいかないのよ」


そう言ってランドセルを開けた。


そして例の手帳を取り出す。


「今日は次期当主から、話があるみたいだしね。欠席や遅刻なんてしたら、怒られちゃう」


手帳を開くと、血族の者の写真と名前が書かれている。


そう、この手帳は血族の者の詳しいプロフィールが書かれているファイルみたいなものだ。


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