あのときは一人ソフィストしてました
『人類心中最適説』
いや、ね。人って人々の中に埋没するから人なのであってさ。人々の中にいない人なんて最早ただの個でしかないよね。僕みたいに。
けどその方が生きやすい。
過密は嫌だしちょいと間引くべきだと僕は思うんよ。
で、考えたのが人類心中最適説。読んで字の如く。簡単だね。
人類は積極性を持って友人、恋人、家族と心中しようって説。
尤も鏖殺が一番早くはあるけどそこに個人の自由はないし、美学もありゃしない。
それは下劣な行為だと断じよう。
さて、話を戻そうか。
人間、他人といるとストレスになるでしょ?
他人といなくともストレスになるでしょ?
愛されてないと愛を求めて咽び泣くし、世の中は思っている以上に真っ黒だ。
ドス黒くて救えない。
だったら唯一できた縁を大切に心中してしまえ。スタイリッシュな究極の世捨て。
え?
地獄?
馬鹿なの?そんなの所詮人間が作った概念でしかない。死ねば人はモノになるんだから人間の概念が通じる訳ないでしょう。
死後の転生も無ければ地獄もない。
やったね。わーい。
誰も自ら望んで生きてるはずがないんだよ。
つまり、あれだ。
「I was born」だ。
受け身なんだよ。
そこに母親の苦しみを見いだしては駄目だ。
だって自分は苦しくなかったのだから。
勝手に生命にされて子宮の町から放り出された。ホスピタリティが無さすぎるのではないだろうか。
だからその無責任のツケを払わせる、というのはとても有効だと考える。
まぁ、あれだ復讐というものだよ。
復讐法があったくらいなのだ。
つまり、復讐的観点から見たこの説は正しいのだ。
こじつけだけれどね。
でも説って往々にしてそんなもんでしょ?
誰かのこじつけ、エゴでしかない。
結論ー君死に給へ。
人間なんてどうせ死ぬのだ。
遅いか早いかの差でしかない。
だったらさ、早めても構わないだろう?
◆◆◆
改めてノートを見返す。
「うわぁ。これは酷い」
これは僕が高校一年生の時の倫理のノートの落書きだ。
授業がつまらなくてずっと書いていたのだけれど、酷い。
けれどもーうん。
納得はするし、当時の僕の心象は僕が一番よく知っている。
だから否定はしない。し、できない。
そうそう、紹介が遅れたかね?
諸君!!
私がー!あ、はい。すんません調子乗りました。御免なさい。
僕ですか?僕はモブキャラAで。
え?名前が知りたい?
物好きな事で。頭は大丈夫でしょうか?
いや、割とマジで。
僕は野島。
察しとかはやめてくんろ。
まぁ、野島…綾小路の友情のキャラと同じ名字ですがねぇ。
改めまして野島太一です。
気軽にクソ野郎と罵って下されば幸いです。
嘘です。僕、マゾじゃない。
さてこっから始まるのはちょっと頭のおかしな野島のツマンネー過去話。
え?
ラブコメだと思った?
いやいや、僕に彼女とか…。
スパァン!!
いましたね。
はい、いましたよ。
綺麗な蹴りが入りましたとも。
僕に彼女がいるんですねぇ。
まぁ、その辺りはおいおい。
さぁ、ラブコメを始めよう。




