29. 見ちゃいました!
「セイくーん! お待たせ―っ!」
5コ―校舎の方から、エル先輩が手を振りながらやって来た。
「ごめんね、待った? ちょっと先生に捕まっちゃって。レプト様ももうすぐ来ると思うから。」
それから十分程度3人で談笑をしていると、レプト先輩が学生会の会議を終え合流した。
「それでは、先輩よろしくお願いします。」
「あれ? セイ君は行かないの? 私セイ君に選んで貰った下着買おうと思ってたのになぁ。切れ目が入ってるヤツとかぁ~、穴が空いてるヤツとかぁ~。」
エル先輩が今朝の様に背後から絡みついて来る。
レプト先輩の鋭いチョップがエル先輩の頭に突き刺さり、ズルズルと引き剥がされる。
「良いかエルっ、こういうのは相手に分からない様にこっそり買い、相手に悟られぬ様万全の準備をした後、勝負に挑むものだぞっ!」
伝えたい事は分からないでもないんだが、堂々と言ってしまうあたり、レプト先輩は奥ゆかしいのか大胆なのか、良く分からないと苦笑いしてしまう。まぁ、それもレプト先輩の良さなのかと思ったりもする。
エル先輩は最後まで駄々をこねていたが、レプト先輩に引きずられる様に連れて行かれる。当のミーナは2人に圧倒され終始苦笑いしか出来ていないが、3人になればそれなりに話も弾むだろう。
3人が買い物に向かうのを見届け校舎に戻る。
[主ぃ~やっぱりさ~。]
[[主様やっぱり。]]
〈やっぱりご主人は。〉
唐突にクロ、ワカ、サクに声を掛けらられる。
ん? どうした?
『年上の女に甘くない???』
へっ? なんだよそれ?
特に気にしていなかった為、改めて言われるとドキッとした。
[主はアスタ様に育てられたから、年上の綺麗な魔族には弱いのは仕方ないですけど~、ちょっと甘々過ぎですね。]
ん~、何故か凄く責められてる気がしてならないんだが・・・。
八雷神にも十分甘いと思うんだけどな、ってか八雷神も年上じゃね? 見た目は可愛らしいけど。
[[主様っ女の子に年の話はダメですよっ。]]
えぇ~っ、年の話したのそっちが先なんじゃ・・・。
3柱と話している間に職員室に到着する。
ガラガラッ―――
「キョウコ先生居ますか?」
「はいは~い! ここに居ますよ~!」
いつもの場所から元気良く手が上げられる。
今回はいつもの様に生徒指導室に移動し席に着く。
「お早いお戻りね。それで今度はどうしたの?」
「今日はもう来る事ないと思ってたんだけど、うっかり俺の事を色々調べてる奴を見つけてね、妹と思わしき人物を使ってるみたいだった。」
「それで? 個人情報はあんまり出せないわよ~?」
まぁ、こちら側に多少肩入れしてくれるとは言え、一応教師だし別に人間が嫌いと言う訳でも無いので、教師としてここは公平な立場を取るかなと思ったら、案の定一般的な返答が返って来た。
「あぁ、やっぱり出せませんよね? でも、これ位はダメですか? ウチのクラスのナオの兄貴についてなんだけど。3年に居ますよね?」
「ん~、キョウヤ君の事かな? もしかして彼? 家柄もアレだし、そういう姑息な事する人っぽくないけどね〜。」
「そうは言っても、あの信仰信仰言ってる奴の兄貴だからなぁ・・・。かと言って俺も特に狙われる理由も無いんだよなぁ、降りかかるなら掃うけどさ。それで、そのキョウヤって人はどれ位強いんですか?」
キョウコ先生が人差し指を顎に当て考える。
「そうねぇ~、・・・良く知らないわ。」
「え?」
「だって、1年から3年まで担任が変わる事ってほとんど無いんだもん、この間答えた様にザックリとなら分かるけど、個人がどれくらい強いと聞かれても分からないわ。一応成績では確か一位よ?3年コ―スは5年コース程人数が居ないし、学生生活が短いから学生会って組織は立ち上げて居ないけど、何かしら行事の時はまとめ役はやってるみたいよ? 職員室にも時々報告しにくるもの。」
「成績優秀者ね・・・。益々俺の事を調べる理由が見当たらない。異端ってナオの奴は言ってたけど、そんな事でイチイチ調べるか?」
相手の情報は大して得られなかったが、まぁ、どこのどいつかって事が分かっただけでも良いかと思い、キョウコ先生にお礼を言って生徒指導室を後にする。そもそも相手の情報を知った上で訓練したり戦ったりした事って今まで無かったしな。一先ず魔族に対して何かをするって情報も無いし、個人的に戦いたいとかならその時考えるか・・・。
〈ご主人~、そろそろ帰って仲良しにしましょ?〉
ミーナを先輩達に預けてからソワソワして居たのは分かっていたが、とうとう痺れを切らしたと言った所か、帰ってご飯にしましょう的なフランクな感じでサクが声を掛けて来る。
まぁ、約束は約束だからなぁ、しかし変に期待されてるみたいだし・・・と思いつつ寮への帰路に着いた。
寮の部屋に入った途端にサクが中から飛び出して来る。
「ご主人おっそ~い! もう、すっごい待ったんだからっ!」
「いや、待ったって言ってもまだ夕方だぞ?」
「私は昨日の夜から待ってたのっ!」
まぁ、確かにクロとサクを抱く所を見てたもんなぁ。
「ご~しゅ~じ~ん~! ちゃんと聞いてます?」
サクが下から俺の顔を覗き込む。
「ほら、モタモタしないで脱いでっ、脱いでっ。」
「ちょっと待て待て、ちゃんとするからサク、ちょっとだけお話しないか? サクの事まだ知らない事多いしさ。」
ベッドに腰掛け、膝の上にサクを乗せる。
ついこの前、勘違い? で開封され、割と好戦的で計算高く大人の体、成体を維持できる初めての八雷神。
薄紫の髪についつい目が行っていたが、大人の姿になった時に見せた顔は、可愛いではなく綺麗だった。
今はワカと変わらないサイズではあるが、ちゃんと顔を見てみたかった。
「やっぱり、綺麗な顔してるよな。」
「ご、ご主人っ・・・きゅ、急に何を言い出すんですか。」
サクが顔を赤らめる。
クロは可愛らしい顔をしている。
ワカはインテリぶっているが、可愛いか綺麗で言うと、やっぱり可愛らしい部類だ。
小さい子というのは揃って可愛らしい顔と思っていたが、綺麗な顔も居るのだなと新しい発見だった。
小さな体に整った顔、アンバランスな様だが、思いの外艶めかしい。
サクの整った顔の頬を撫でる。
小さめサイズ特有のプニプニは変わらない。
サクの頬に頬を付ける。
「ご主人、ちょっとくすぐったいかも・・・、んっ。」
大きめのダボっとした長袖のワンピースの上から膨らみを撫でる。
先端に触れた瞬間ビクッとサクの体が跳ねる。
「んっ、・・・ご主人っ、・・・ゾクゾクする。」
「くすぐったいか?」
「わからない・・・けどっ、気持ち・・・良いかも。」
太ももにあるワンピースの裾から手を入れ、太ももから足の付け根に向け掌を滑らせる。
「サク、スベスベだな。」
「そ、そう?・・・んっ、・・・嬉しい。」
腰の辺りからお腹にかけて優しく撫でてやる。
「ふぁっ・・・ご主人っ・・・ちゅー、・・・ちゅーして下さい。」
サクの唇に唇が触れる。
リップでも塗っているかのように、ぴったりと隙間なく唇と唇が吸い付く感覚。
サクの唇を掻き分け、口内に舌を滑り込ませると、小さな歯が並んでいるのが分かる。
「・・・ご主人っ、・・・何だかとってもエッチな気分・・・。」
徐々にされるがまま、サクの力が抜けていくのが分かる。
「サク、舌出して。」
口を開き、舌を出すサクの顔が少し紅潮し、瞳を潤ませる。
「とっても厭らしい顔してるよサク。」
舌先に舌先を付け、チロチロを舌先を擦り合わせ、ゆっくりと絡ませていく。
徐々にお互いの口から卑猥な音を出し始める。
「キスってこんなに気持ち良いんですね・・・さっきからお腹の辺りがポカポカします。」
「こっちはどうだ?」
嬌声と共に跨っていた足を閉じる様にキュッと力が入る。
「どうした?」
「ぴ、ピリッと来ちゃって・・・。」
恥ずかしそうに俯くサク。
さっきまでヤろうヤろうと、はしゃいでいたのが嘘の様に可愛らしくなった。
「まだ、全く魔力は使って無いぞ? もっと激しいのが良いか?」
サクに向かいニッコリ微笑む。
「・・・ご主人のイジワル・・・今日はこのまま・・・優しくして欲しいかも。」
サクが頬を膨らませ、首にしがみ付いて来た。




