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3話 説明回?

新しい朝が来た。

どうも、ジャックです。

飲んだ翌朝は口の中がからからに乾きます。

さあ、今日も仕事だ。


~~兵士詰め所~~

「おはようございまーす。」

「ういーっす。」

「うす。」

「おはよう。」

「ハンスはまだ?」

「まだ来てないぜ?

昨日飲みに行ったんだろ?

じゃあ、例のごとく今日は遅刻だろ。」

「まったく、ハンスはどうして弱いのに飲みたがるんだ。

毎度遅刻で説教しなきゃならん。」

「いやまあ、昨日は俺から誘ったんで、班長、もうしわけないです。」

「私だから大目に見てますが、3班だったら今頃減棒かクビになってますよ。」

「はっはっは、ハンスは班長に頭あがんねーよなー。」

「まったくだ。」

「すいません!!

遅れました!!!!」

「遅い!

ハンス、今月何度目だかわかってますか?

そうです5回目です。

いいですか、本来…………」


「いつもの始まったとこで今日の持ち場確認なー。」

「「了解。」」


「では皆さん、上から通達が来ています。

勇者様が召喚されて、現在勇者様は城内で生活しております。

兵士各員はできうる限り勇者様に便宜を図り、不自由のないように勤めること。

以上です。

あと今日は、訓練日にもなっていますので通常業務後に訓練場集合です。」

「「「「はい。」」」」

「じゃあ、今日もがんばりましょう!」


さあ、仕事だ!

今日の持ち場は外門の内側、の見廻りだ。

まあ、基本何もない。

平和なのだ。

魔王出現とか魔物が活性化してるってゆーのにね。

あー今日もいい天気だなー。


「おいジャック聞いてる?」

「ん?

何だっけ?」

「だからよぉ、うちの嫁さんがな……」

この人はクレス、うちの班最年長の27歳にして唯一の妻帯者。

ちゃらいのに愛妻家。

もげろ。

「……って言うんだぜぇ。

カワイイだろぉ。」

「ハイハイ、ナカガヨクテウラヤマシイデスネー。」

のろけうざい。

「あっ、ババルさん。

今日の訓練手合わせお願いします。」

「おう。」

この人はババルさん。

口数は少ないが気のいい人だ。

元は冒険者でうちの班では一番戦闘力が高い。

うちの上司の騎士様より強いって噂だ。

なんで兵士やってるかはしらない。


ここでうちの国のことを説明しよう!

ドッカノ・クニ王国って名前だが、なんか意味があるらしいが知らない。

王族の名前じゃないってことだけ知ってる。

そしてわが職場王国軍だが、基本は騎士団と呼ぶことになっている。

黒白赤青緑と近衛騎士団、色の騎士団は各色ごと騎士と兵士合わせて五千人。

近衛は総数は秘密になっている。

兵士は2級と1級がありちょっと給料に差が出る。

2級は研修期間みたいなものだ。

1級は訓練時間と実務日数さえ足りていれば昇級試験でなれる。

かく言う俺も1級だ。

俺ら兵士は5人組みで内1級の一人が班長になる。

3班集めて騎士の最下級である従士一人が統括する。

総勢16人で従士隊になる。

一応これより上もあるけどまあ、早々関わりは無いだろうと言うことで省略。

で、ババルさんは従士の上の准騎士そのまた上の騎士様より強いって事だ。

わかりやすく言うと従士隊4隊とババルさんが戦うと負ける。

従士隊が。

なんで兵士やってんの?って前に飲みながら聞いたら・・・。

『膝に矢を受けてしまってな。』

ってさ。

ちょっと何言ってるのかわからなかった、きっと冗談だな、うん。


~~王城外門付近~~

「兵士諸君ご苦労!」

おお、関わり無いと思ったら大騎士様じゃん。

騎士様の2つ上の階級だ。

どっかに遠征してたのかね。

ん、なんか見慣れない人がいるな。

ってアレ噂の勇者様か?

ずいぶん若いなー。

うちの班長より若そうだな…。

あんなんで魔王倒せるのかねぇ…。

おっと、そろそろ仕事も終わりだ。

訓練もあるしさっさと戻ろう。

「ジャックジャック、あれ噂の勇者様じゃねーか?」

「多分な、黒髪だったし。」

「町から戻ってきたし何してたんかねぇ?」

「そのうち誰かから聞くんじゃないですか?」

「皆、そろそろ戻らないと訓練時間だぞ。」

おっと、詰め所もどろ。


~~兵士詰め所~~

「「「「以上ありませんでした!」」」」

「はいご苦労様。

では休憩の後訓練になりますので、各員準備を。」

「「「「はい!」」」」


~~詰め所訓練場~~

兵士の基本は槍である。

間合いが長い、騎乗している騎士にも攻撃が届く。

剣の間合いの外から攻撃ができる。

遠距離なら弓のほうがいいが、才能もいる。

槍なら最悪石突を地面に刺して構えるだけでもいい。

ビバ!槍!

と、まあ訓練の最初は槍。

掛け声にあわせて構えて突く。

隊列の訓練も一緒にやる。

隊列は班毎にやっているが、大規模演習では班毎の動きをちゃんとしてれば問題は無い。

号令で決まった動きを条件反射になるまでもくもくと反復する。

反復練習は大事。


小一時間槍の訓練の後は各々得意武器だ。

ちなみに俺は剣、普通だ。

ハンスは弓、班長はそのまま槍、クレスさんは短剣、ババルさんは剣なら何でもいけるそうだ。

うちの班は基本的にババルさん対他、という組み合わせで組み手をする。

たまに今日みたいに剣が得意なババルさんに同じく剣の得意な俺が1対1で手合わせを頼むこともある。

ほぼ俺の師匠はババルさんといっても過言ではない。

ほんと、なんで兵士やってんの?


「踏み込みが甘い。」

「おふう。」

渾身の打ち込みをあっさり避けられ、すれ違いざまに腹に一発もらう。

「動き出しは悪くないんだがな。」

「ぐぬぬ。」

「まあ、上達は見える。

動きも悪くなってきたからひとまず休憩だ。」

「了解です。」

ふへー、あたんねー。

いつも思うけどなんだアレ。

打ち込んだと思うと横にいるんだよな。

瞬間移動か!

「いつものごとくスッカスッカからぶってるなー。」

「なんだ、ハンスか。

そういうお前はどうなんだ?」

「まあ、俺の腕からすると、訓練場程度じゃなー。」

そうなのだ、コイツはアホほど弓の腕がいい。

訓練場程度の距離では、射った矢に矢を中てることも容易くこなしてくる。

この前ステータス確認したら弓術Lv6だそうだ。

いわゆる名人級、スキルLv4の天才がさらに努力を重ねて5の達人級に、更によくわからない力で6。

噂では騎士団長クラスだと更に上のスキルLv7とかも居るそうだ。

Lv7は超人級と言われている。

ちなみにババルさんは剣術Lv5だそうだ。


さて、ほぼ説明してた気がするな!

誰にだよ、って突っ込みは無しの方向で。

さて、もいっちょ訓練訓練っと。

勇者出てきました。

通り過ぎただけですが。

主人公の周りは濃い目に、主人公はアメリカンな感じで。

例のごとく次話予定は未定です。

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