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帰りませんっ、見返すまでは!  作者: くりーむころね
17/18

14話 お兄ちゃんがやらかしたようです

お久しぶりです!

ブックマークありがとうございます。

今回はちょっと長い、かな?

 私の体調も落ち着き、魔法について聞こうと思っていた頃、丁度シーザーさんが訪ねてきました。



 久しぶりなのもありますが、聞きたい事が聞けるとあって私は嬉々とシーザーさんを迎えましたが、シーザーさんの表情がどこか強張っています。



 いつも柔らかい表情を浮かべるシーザーさんを見ているのでとても気にかかります。



「シーザーさん? どうかしましたか?」



 私が尋ねると、シーザーさんはとても言いにくそうな顔をした後、意を決したようにして私を真っ直ぐと見つめました。



「とても言いにくいんだけどね……トーヤが……」



「お兄ちゃんが……?」



 一体お兄ちゃんがどうしたといのうでしょう? もったいぶらずに言ってほしいです。


 お兄ちゃんが何か問題を起こしたに違いありません。特に私関係で。


 前の世界でも、私の事になるとリミッターが外れて仕出かしたことがあります。小さい頃私をいじめていた男の子に報復し、何故かその男の子はお兄ちゃんと私の信者になっていました。何でそうなったのか不明ですが、言うのも憚れることに違いありません。



 本当にお兄ちゃんが何か仕出かしたなら私が責任を持て全力で謝罪するしかないでしょう。



「……トーヤが、駆け落ちしたんです」



 私は暫くその言葉を理解することができませんでした。



「今なんて言いました?」



 思わず聞き返してしまいました。



「トーヤが駆け落ちしました」



 反応が遅れる事数秒後、私の「ええぇぇぇぇえぇぇ?!」と言う驚きの声が上がりました。



 私の声を聞きつけたパパが私の部屋に慌てて入ってきました。



「どうしたんだい?! コロネ! まさかシーザー君、コロネを手籠めにしようと……」



「えぇっ! 違いますよ!」



 胡乱気な眼で見られたシーザーさんは焦りをにじませながら首を横に振りますが、パパの目つきは鋭いままです。



「そんな事よりもです!」



「そんな事って……」



「コロネの身が危ないのにそんな事なんて言えないよ!」



 シーザーさんとパパから抗議の声が聞こえますがそれよりもお兄ちゃんの事の方が大事です。



「パパ、シーザーさんとは何にもありません。以上!」



 私の言葉にシーザーさんは複雑な表情をしましたが、すぐに頷きます。


 パパは少し不安な顔をしながらも納得してもらいました。



「お兄ちゃんが駆け落ちって……一体誰と? そもそもそんな相手いたんですか?」



「えぇいたんです。驚くのはわかりますけどね」



 私の知るお兄ちゃんはいい歳して結婚どころか彼女がいない、超シスコンで残念なイケメンなんですが……。



 彼女ができても、クリスマスは私と居たいからという理由で彼女より私を選びフラれ、彼女の誕生日の日も、私がデートに行ってもいいよと言っても私の方を選びフラれていました。いつも私を最優先にしてモテるのにすぐにフラれている、本当に残念なお兄ちゃんです。


 本人は最初、「どうしてフラれるんだろう」と言っていましたが、私が「私を最優先にするからですよ」と教えると「心寧の愛を理解できない彼女なんて寧ろいらない!」と開き直り豪語していました。



 そんなお兄ちゃんに駆け落ちするまでの人がいたんですよ?


 お兄ちゃんの残念な部分も全て包み込んで愛し合っているという事ですよ?


 そんな天然記念物どころか絶滅危惧種並みに珍しいですよ! 貴重過ぎる人材です。


 お兄ちゃんを取られて少し妬いてしまいますが、結婚適齢期であるお兄ちゃんが行き遅れるのも忍ばれます。ここは腹を括って二人の事は認めた方が良いでしょう。



「お兄ちゃんを探してすぐに伝えてください! 私は絶対反対なんてしませんって!」



「落ち着いてください、コロネ! そんなことを言ったらトーヤがショックで泣きます!」



 シーザーさんの言葉に首を傾げていると、パパが落ち着かせるような声色で話します。



「あぁ、私も出来る事なら二人を認めてあげたいんだけどね……」



「何か問題でもあるんですか!」



 私の気迫にパパは少したじろぎながらも言葉をつづけました。



「そのお相手の方が実は……王太子殿下の婚約者なんだよ」



「王太子殿下の……婚約者?」



「そうです。王太子殿下の婚約者にして時期王太子妃殿下となられるフェアリアート王国公爵家の一の姫、エリザベート・フォレスティ公爵令嬢です」



 シーザーさんの静かな声が耳朶にうちましたが、私はただ唖然とするばかりでした。


はい、まさかの事件でした。

ここで兄、桃矢のシスコンっぷりが伝わってくだされば幸いです。

実際こんな人いたら嫌ですよね。いくらイケメンでも。

シーザーさんが何だか少し不憫に思えてきました。

次回は出来るだけ更新頑張りたいと思います!

(以下追記)

そういえば今日銀○の銀ちゃんの誕生日じゃないですか!

銀ちゃんおめでと!

ここで書くことじゃないですけどね!


実習は今月の8日に終わり、9日はピアノとソルフェージュと言われる音程といいますか、歌のテストだったのですが、やっと山というかそれが終わってほっとしてます。更新、本当に頑張りたいと思います。

これからもよろしくお願いします。

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