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巨人の悪夢

作者: nanashi666

私が目を覚ますと、大きい何かが近づいてくる。

あれは、巨人だ・・・。

どういうことだ?私は縮んでしまったのか・・?

そんな考えが頭を駆け巡る。

心を落ち着かせ、昨夜のことを考える、しかし何も思い出せない。

私は、何が起こっているのか。すべての現状を一瞬にして把握した。

これは、夢なのだと・・。

そのときだった、巨人が私めがけて襲ってくる。

私は、持ち前の逃げ足でその場からとっさに、建物の隙間に逃げ込んだ。


「なんなんだ・・。私が何をしたって言うんだ?」


頭の痛みが急に襲ってきた。

まるで、頭にヒビが入るかのような痛み、光が私に近づいてくる・・・。

そのときだった、記憶が私の全身を駆け巡った。

昨夜、私は机に置いてあった「進撃の巨人」を読んでいた、その後急な眠気がきて、そのまま寝てしまったんだ。

これは夢だ!

そう確信し私は夢を覚まそうと巨人の元に向かった。

すると巨人は案の定、私を襲ってきた。

ガンッ!私の頭に恐ろしい音と共に、重い何かが当たった。

これで、夢が覚める・・。

早く覚めてくれ・・。こんな悪夢から、早く覚めてくれ。

私の願いは、届かなかった。すごく痛い、全身に突き刺さるような恐ろしい痛み。

苦しい・・。私は夢の中で死ぬのか・・。

息が途絶えるその直後、巨人が私の方を向き


「しぶといね、このゴキブリ」と言った。



私は、人間ではなかった。

人間の家に住処を作り、人間の残した物を食べ、物の

隙間からTVを見る。

そんな習慣が続いたせいか、私は自分のことを人間だと思ってしまったのか・・・。

哀れな自分の人生に幕を閉じ、私は息を引き取った。


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