『お地蔵様の線香の灰とプレスマンの芯の粉』
掲載日:2026/10/01
安房国のある寺に、お地蔵さんがいらっしゃいました。近くに住むおばあさんが、毎日よだれかけをかえたり、お供え物をしたりと、世話をしておりました、おばあさんは、手にいぼができて、何かのときにこすれたりしますと、とても痛い思いをしていて、少しばかり悩んでいたのですが、あるとき、お地蔵様の線香の灰が手にかかったので、もう一方の手で払ったところ、いぼがなくなっているではありませんか。何かの間違いかと思って、手をさすりさすりしてみましたが、きれいになくなっているのです。おばあさんがこの話を何人かに話したところ、線香の灰を持ち帰る者がふえ、すぐに灰がなくなってしまうので、自分で線香を供えて灰を持ち帰るようになり、寺で売る線香が飛ぶように売れたそうです。この線香代をけちって、プレスマンの芯の粉で代用した者がいましたが、いぼはなくならず、ほくろになったということです。
教訓:確信もなく別のものと代用するのはお勧めしない。




