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-第26話 王都離脱-

 何もない空間から光に包まれ、元いた王都のはずれに戻ってきたカイル遊撃隊のメンバーたち。

そこに佐藤和夫の姿は無い。

グスタフが

「和夫!和夫!」

と呼びかけるが返事は無い。

エレオノーラが

「あいつ・・・・・・どうして・・・・・・。」

と呟く。

レティシアは泣きながら

「もっと一緒にいたかった・・・・・・もっと色んな事したかった・・・・・・。」

と言い、プルムも

「私も、もっとずっと一緒にいたかったのに・・・・・・。」

と泣いている。

グスタフが泣きながら

「なんでだよ!」

と叫ぶと、木の陰から声が聞こえる。

「ううーん・・・・・・。」

皆が行ってみるとそこにはカイルの姿がある。

気が付いたばかりのカイルにグスタフが問う。

「お前・・・・・・カイルか?」

カイルがニヤリと笑みを浮かべ答える。

「そうだ。俺がカイル・スタンフォードだ!」

エレオノーラが

「まさか!?佐藤和夫が向こうへ行ったことで、こっちにカイルが残ったのか!?」

と言うと全員が一斉にカイルに敵意を向ける。

するとカイルは慌てて

「待て待て!指輪の精霊が言ってろ!カイルとしてこっちに残るか、和夫として向こうに帰るかって。だから俺はカイルとしてこっちに残ったが、中身は元異性のオッサン佐藤和夫だよ!」

それを聞いて皆安堵で脱力する。

カイルが

「みんな、俺がこっちに残ったことで皆に迷惑かける事になるかもしれない。本当に済まない。でも俺なりに精一杯頑張るから、これからも宜しく頼む!」

グスタフが

「紛らわしいんだよ。この野郎。」

と泣きながらも笑顔で言うと、皆、一斉にカイルに抱き着く。

 皆が安心して落ち着いたところでカイルが言う。

「今の俺たちには急いてやらないといけないことがいくつかある。先ずは冒険者ギルドへ行って、クレアとクインの脱退手続きをする。」

クレアが

「ええっ!?何でですか!?そんなの嫌です!!」

と言うとクインも

「僕も嫌ですよ!」

と言う。

それに対してカイルは

「俺たちは王国から追われる身なんだ。このまま俺たちと一緒にいたらお前たちはもちろん、家族にも危害が及ぶかもしれん。それにこの国を出たら一生戻ってこれないかもしれない。そうなったら家族にも二度度会えなくなるんだぞ。」

と説得する。

続けてカイルが

「お前たちが一人前の冒険者になったら、お前たちの方から会いに来てくれ。そうすれば俺たちにはまた会えるから。」

と言うとクレアとクインは

「分かりました。」

と納得する。

 カイルたちは冒険者ギルへ行き、受付で先ずリッジウェイの依頼書を渡す。

「依頼は完了だ。リッジウェイ氏のサインもある。」

受付嬢は内容を確認すると

「この件の報酬に関しては依頼者本人が直接渡すとなってますが、受け取られました?」

と聞く。

カイルは

「ああ、受け取った。」

と返す。

受付嬢は

「国王からカイルさんたちの捕縛命令が出てるみたいですよ。ギルドにも報酬付きで依頼が来てます。こんなところでゆっくりしてて大丈夫なんですか?」

カイルは

「あんまり大丈夫でもないんで、急ぎ手手続きしたいことがあるんだ。」

と言う。

受付嬢は

「何でしょう?」

と聞く。

カイルは

「クレアとクインのパーティー脱退だ。」

と言う。

受付嬢は

「お優しいんですね。二人に害が及ばない為ですね。以前に印象とは大違いです。前はもっと・・・・・・。いえ、急いで手続きしますね。」

と言って手早く手続きをする。

その間にカイルの周りを他の冒険者たちが取り囲む。

「カイル!今お前を捕まえりゃ、王様が報酬をくれるっていうんでな。大人しく捕まってくれよ。そうすりゃ痛い目になくて済むぜ。」

と一人の冒険者が言う。

カイルは睨みを利かせ

「俺たちを捕らえる?魔王すら倒した俺たちを、王都でぬくぬくしてるお前らが?できると思ってるのか?」

と言うと

「邪魔だ!!道を空けろ!!」

と一喝する。

周りを取り囲んでいた冒険者たちは恐れをなして道を開ける。

カイルは

「ここでやりあっても良いんだが、周りに被害が及ぶ。俺たちは今日の夕方、正面から正々堂々と王都を出る。俺を捕まえたいならその時に城外で待ってろ!王や衛兵にも伝えておけ!まとめて相手してやるから俺を捕まえる最大のチャンスだってな!」

と言って他のメンバーと共にギルドを出る。

外に出るとグスタフが言う。

「あんな事言って良かったのか?」

カイルが

「ああ言っておけば、夕方までは自由に動けるだろ。」

と言うとグスタフは

「なるほどな。」

と返す。

エレオノーラが

「その自由時間に何をするんだ?」

と聞く。

カイルは

「剣が折れちまったからな。先ずは変わりの剣を買いに行く。それからもう一か所、寄りたい所があるんだ。」

と答える。

 武器屋でブロードソードを買ったカイル一行は日の丸食堂へ向かう。

中へ入ると食堂の主人であるジェフリー・ロジャーズが出迎える。

「カイルさん!何か大変なことになってるみたいじゃないですか?」

と聞いてくる。

カイルは

「そうなんです。それで王都を出る前に、ここで最後の晩餐って訳です。」

と答える。

ロジャーズは

「分かりました!それなら最高の料理を用意しますよ!」

と言って厨房へ行く。

カイルは

「この後、戦闘だからあんまり飲み過ぎないでくれよ。クインはジュースな。あ、クレアとドロシーは酔い潰れるまで飲んでいいぞ。ここでお別れだからな。」

と言う。

クレアは

「そんなの嫌です~。」

と泣きそうな顔をする。

カイルが

「さっき話したろ。」

と言うとクレアは

「分かりました!今は目いっぱい楽しみます!で、早く一人前の冒険者になってカイル様を訪ねていきますね!」

と笑顔で答える。

カイルは

「楽しみに待ってるよ!でも無理はするなよ!」

と言う。

そこへ給仕とロジャーズが料理を運んでくる。

カイルがロジャーズに声をかける。

「ロジャーズさん。異世界からの転移者なんですって?」

と言うとロジャーズは

「ええ、まあ。あんまり信じてもらえないんですけどね。」

と言う。

カイルは

「あなた、日暮里で食堂やってませんでした?」

と聞く。

ロジャーズは驚いて

「な、何でそんな事知ってるんですか!?」

と聞く。

カイルが

「俺も転移者なんですよ。」

と言うとロジャーズは

「ええっ!!?」

と更に驚く。

カイルは

「三年位前まで、毎日のように通ってたトラックの運転手がいたの覚えてます?」

と聞くとロジャーズは

「ええ、覚えてますよ。しょっちゅう、いらっしゃって頂いてましたから・・・・・・。でも急に見かけなくなったんで心配してたんですよ。じゃあ、こちらに転移したから来られなくなったんですね。」

と返す。

カイルは

「いえ、その時は急に欠員が出て配送ルートが真逆の方へ変わってしまったんですよ。俺が転移したのは魔王を倒した後です。」

と答える。

ロジャーズは

「どうりで・・・・・・。魔王を倒した後とそれ以前じゃ随分印象が変わったと思ってたんですよ。魔王を倒したことによる余裕なのかなと思ってましたが、中身が入れ替わってたんですね。でもどうして私だって分かったんですか?転移者っていうだけじゃ私とは分からないと思いますが・・・・・・?」

と聞く。

カイルは

「確証があった訳じゃないです。先ず店名を見て“あれ?”とは思ったんです。でも、それだけなら偶然の一致もあるかと思ったんです。次に常連のお客さんにサービスで一品つけてくれるところ。まぁこれも飲食店なら無いこともないと思いました。一番はクリームシチューです。あの時はグスタフに注文を任せたんですが、出てきたのがクリームシチュー。クリームシチューって洋食っぽいですが日本でで発展した独自の料理なんです。これで日本の料理人だという事は確信しました。あとは総合的にそれらを考え合わせるともしかしたら・・・・・・って感じです。」

と言うと続けてカイルが

「また、こんな形で会えるなんて思ってなかったから嬉しいですよ。」

と言うとロジャーズも

「私もです。」

と言って右手を差し出す。

カイルはその手を握り再会の握手を交わす。

ロジャーズは

「今日はカイルさんたちの新たな旅立ちを記念して、今ここにいる全員、私の奢りだ!みんなじゃんじゃん、やってくれ!」

と言う。

店内に居た客たちから一斉に歓声が上がり、店を上げての大宴会になった。

 宴もたけなわな中、カイルたちはロジャーズに再会の約束をして、そっと店を出る。

クレアとドロシーは別れが辛いのか、浴びる様に酒を飲んで酔いつぶれている。

クインが見送りに店の外に出る。

クインは

「クレアさんやドロシーさんにお別れ言わなくていいんですか?」

と聞く。

カイルは

「また必ず会えるから良いんだよ。」

と笑顔で答える。

クインが目に涙を浮かべながら

「カイルさん・・・・・・。」

と言うとカイルは

「お前はサポート系の魔法が使えるし、攻撃職のクレアと相性がいい。二人でパーティーを組んで経験を積め。あと、クレアが無茶しようとするのを止めるのもお前の役目だぞ。グレートドラゴンの時みたいにならない様にな。」

と話し、食堂を後にする。

 城門に着くと左右の衛兵が寄ってくる。

「カイルさん・・・・・・外には多数の兵士と冒険者が待ち受けています。裏門から出て行った方が・・・・・・。」

と提案してくる。

カイルは

「そんな事をすれば、カイル遊撃隊の名が泣くよ。大丈夫、捕まりやしないさ。」

と返す。

グスタフは門兵二名を殴り飛ばす。

「グスタフ!?」

とカイルが言うとグスタフは城門の大扉の閂を外しながら

「お前たちは役目を全うしようとした。だが俺に殴り飛ばされて強引に押し通られた!王にもそうやって報告しておけ!俺たちを黙って通したなんて言ったら処刑されかねないぞ!」

と門兵たちに言う。

カイルは

「やっぱ、お前は良い奴だよ!」

と言ってグスタフの背中を平手で叩く。

カイルがプルムに

「荷馬車を頼む。」

と言うとプルムは

「分かりました。」

と返す。

大扉を開けて外に出ると兵士と冒険者が待ち受けている。

エレオノーラは

「ざっと見て、兵士が千、冒険者が三百ってとこか。」

と言う。

レティシアは

「兵士が千なら王都の兵のほとんどだな。」

と言う。

カイルは大声を張り上げ、

「俺たちは今、門兵を二人殴り飛ばして出てきた!!同じ目に遭いたい奴は真っ先にかかってこい!!死にたい奴はあとでゆっくり殺してやるから後回しだ!!最初は手加減してやるからかかって来い!!」

と叫ぶ。

すると兵士の三分の一程が突っ込んでくる。

カイルはエレオノーラに

「殺すなよ。」

と言うとエレオノーラは

「分かった。」

と言って呪文を唱える。

突風ガスト・オブ・ウィンド!」

すると突風が吹き荒れ突っ込んできた兵士たちが吹き飛ばされる。

カイルが

「もう一度だけチャンスをやる!死にたくないやつはかかって来い!!」

と言う。

残りの兵士の半分ほどと冒険者の半分ほどが突っ込んでくるのを再びエレオノーラが魔法で吹き飛ばす。

グスタフが

「残りは兵士三百五十人、冒険者百五十人で合計五百人ってとこか。」

と言うとカイルが

「よし!残った連中は一人残らず生きて返すな!こいつらが生きて帰って、告げ口したら手加減しているのを分かってて突っ込んできた連中が罰せられるかもしれないからな!」

と言うと皆、

「分かった!」

と言ってカイル、グスタフ、レティシアが特攻する。

プルムが荷馬車を引きながらサポート魔法をかけていく。

エレオノーラが

「地獄の業火ヘルファイア!」

と呪文を唱えると兵士たちを巨大な炎の渦が襲う。

大半の兵士が倒れ、残りの兵士をカイルが倒していく。

その姿を見てプルムが言う。

「カイルさん、また一皮むけた感じがしますね。」

エレオノーラが答える。

「おそらく、元のカイルとの戦闘の経験が活きてるんだろう。」

カイルは

「よし、覚えたてのスキルを試してみるか。」

と言って剣を大きく振りかぶる。

「スキル:神の斬撃ディバインスラッシュ!」

と言って剣を振り下ろすと光の斬撃が一直線に進み兵士を一気に倒していく。

斬撃の通り道を進みながら左右の兵士を切り倒していく。

 一方、グスタフとレティシアは冒険者を倒していた。

グスタフが戦斧を横に振ると五人の頭が飛ばれる。

男の戦士が

「あ、あれがカイル遊撃隊のグスタフ・・・・・・。噂以上のバケモンだ・・・・・・。」

と言うと隣りにいた女の魔法使いが

「だから止めようって言ったのに・・・・・・。」

と言って、返事が無いので男の戦士を見ると首が無かった。

女の魔法使いは

「え?きゃあ・・・・・・!」

と悲鳴を上げてる間に縦に真っ二つにされる。

男の聖騎士が

「グスタフ相手じゃ勝ち目がない・・・・・・。一先ず女の方からだ!」

と言ってレティシアに剣を振り下ろす。

レティシアは左のドラゴンクローで受け流し、右のドラゴンクローで聖騎士の顔を貫き、聖騎士の胸部を蹴ってドラゴンクローを引き抜く。

男の剣士が

「一斉にかかれ!」

と叫ぶと周りにいた冒険者が一斉にレティシアに襲い掛かる。

レティシアは

「龍爪拳!」

と言って一回転したかと思うと、周りの冒険者たちの顔と腹がそれぞれドラゴンクローで切り裂かれている。

悲鳴を上げながら崩れ落ちていく冒険者たちをよそに近くにいた女性レンジャーの股間から顔までを左のドラゴンクローで切り裂き上げる。

女性レンジャーは悲鳴を上げて苦しんでいる。

それを見たレティシアは

「一思いに楽にしてやるよ。」

と言って右のドラゴンクローで胸部を串刺しにする。

恐れをなした冒険者の一部が逃げ出す。

しかしそれをプルムが

「女神の裁き(ゴッデスジャッジメント)!」

と唱え、全員片付ける。

冒険者たちの一部は戦意喪失、他の冒険者たちも命乞いを始めるがグスタフは

「俺たちを甘く見た事をあの世で後悔しな!」

と言って戦斧で叩き切っていく。

レティシアも

「私たちに敵意を向けた報いだよ。」

と言って頭や胸を串刺しにしていく。

 兵士と冒険者、約五百人を全て倒した時にはもう日が暮れかかっていた。

グスタフは

「これからどうするんだ?」

と聞く。

カイルは

「一先ず、南の海峡を渡って、隣りのバルバロッサ帝国に行こう。その後の事はその時考えよう。」

と言う。

グスタフは

「なんだ。バルバロッサ帝国に行くっていうから、あっちの魔王を倒しに行くとでも言うのかと思ったら、その先は考えてないのかよ。」

と言う。

カイルは

「あっちの魔王?」

と困惑しながら聞く。

グスタフは

「サントールの町に行く時に言ったはずだぜ。この世界には五つの大国があって、その大国それぞれに五大魔王が降りたって同時に征服を始めたって。大国の征服が完了したらその周りの小国。占領した魔王に統治権が与えられるって話だ。」

と説明する。

カイルは

「だからトレスケイア教国に行った時に『ミストラル王国の次はトレスケイア教国が標的になる筈だった』って言ってたのか。」

と納得し、

「それならバルバロッサ帝国の魔王を倒しに行くのも良いな!」

と気楽に言う。

皆もそれに賛成し、海峡を渡るために南へ向かう。


 「旦那様、只今戻りました。」

「チャールズ、どうであった?」

「はい。カイル遊撃隊は障害をすべて排除、悠々と南の方へ向かわれました。」

「やはりな。しかし国王陛下も国の英雄であるカイル遊撃隊を私情で捕えようとするなど愚かなことを・・・・・・。この国も長くないかもしれんな・・・・・・。チャールズ!バルバロッサ帝国に繋ぎを取ってくれ。」

「はい、かしこまりました。」


-逆転!異世界転移 完-

最終話です。

先ずはここまで読んで下さった皆様にお礼を申し上げたいと思います。

ありがとうございました。

感想や評価、レビューなどを頂けると今後の励みにも参考にもなりますので有難いと思います。


 連載が終わるのが近づくにつれ、「これ書き終えるの、なんか寂しいな」という変な感情が沸いてきました。自分の中では既に最終話まで話が決まっていて完結してる状態だというのに。

機動戦艦ナデシコでテンカワ・アキトが劇中劇のゲキガンガーの最終回を観れなかったのと同じ心境なのかなと思いました。ナデシコの作中ではゲキガンガーはとっくに完結した作品なのに最終回を見ることによって自分の中のゲキガンガーが終わってしまうっていう感じ。なんか私もこの作品に対して同じような感情が沸いてきたのかなという感じでしたね。

何事も中途半端で何もやり遂げた事の無い人間が初めて最後までやり遂げた作品だし、処女作でもあるので、そういうのもあるかもしれません。

 自分が小説を読まない為、アニメ基準で考えていて、「大体このくらいの話の内容でアニメ1話くらいかな」っていう感じで一話一話を構成したので小説としては一話が長かったかも知れません。おまけに文章力もないもんだから読みづらい部分も有ったと思います。一話が長くなった分、26話まで読んで頂ければ2クールのアニメを見終わったくらいの満足感は得られるじゃないかと思ってます。読みづらい作品を最後まで読んで下さった方には本当に感謝しかありません。


 さて、最終話の解説ですが、今回も序盤の伏線の回収があります。日の丸食堂の主人、ジェフリー・ロジャーズです。

佐藤和夫が3年前まで通っていた日暮里の日の丸食堂のご主人が転移してきたのがジェフリー・ロジャーズです。

店の名前だけなら偶然の一致もあり得るし、クリームシチューの件だけなら日本の料理人というだけですが、両方を考え合わせると・・・・・・ってことで確証は無かったけど、もしかしたらそうなんじゃないかって思ってたわけです。

 この回も大まかな流れは最初から決まってました。

ただ、連載が終わりが近づくにつれ、カイルとの決戦を最後に持っていった方が良いかもとか色々考えましたが、結局最初の予定通り今回の様な結果になりました。

カイルとの決戦を最後に持っていかなかった最大の理由は、主人公はあくまでも「カイル=和夫」なんで、その状態で最後に活躍させたかったからです。

カイルとの決戦は和夫vsカイルで和夫の活躍であって「カイル=和夫」の活躍ではないからです。

また、カイルとの決戦では他のメンバーは活躍の場が無かったので最後に全員で活躍できる城門前の戦いを最後に持ってきました。

 続きを示唆する終わり方をしていますが「逆転!異世界転移」としては今回の話で一応完結です。

続きも考えてはいますが、もし続きを書くとしても、逆転要素は特になくなるのでタイトルは変えるつもりです。一応、「逆転!異世界転移」の続きだという事は分かるようにするつもりですが。

ご要望が多ければ、早めに続きを書き始めるつもりでいますが、そうでもなければ、全く別の作品を書くかもしれません。色々と構想自体はあるので。


 もしお時間があるようでしたら、是非、もう一度最初から読み返してみて下さい。

「あ、このセリフがあのシーンに繋がるんだ」とか「この設定が後々活きてくるんだ」とか最後まで読んでるからこそ気付く新しい発見もあると思います。

手軽にその場を楽しむ作品と言うよりは、進撃の巨人のように設定や伏線に拘り、何度も読み返すたびに、新しい発見があったりして楽しめるような作品に仕上げたつもりです。


最後にもう一度、ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました。読んで下さった皆さんが楽しんで頂けたのなら幸いです。

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