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食券とトランクス3

大きな教室に集められたおじさんたち。

全部で30名ほど。今回期間労働者として雇用されたいわば同期

午前中は会社の歴史であるとか、会社の概要、工場の簡単な説明があった。正直どうでもいい。

午後からは健康診断があるということで、教室から移動し、別にある診療所みたいなところにあつめられた。

ほとんどのおじさんたちは土曜日、もしくは日曜日に集められ、1部屋4人という過酷な部屋に押し込まれる。もちろん寮や会社に女性はいない。

男のみで週末を過ごし、いよいよ月曜日からの研修で昼食時に見かける食堂のおばさんたちに何となく女を意識してしまう。普通の時に見ると普通のおばさんだけろ、男のみで構成された期間労働者の社会から見ると魅力的なおばさんとなる、いやお姉さんに見えてします。

そんなこんなで午後に診療所にあつめられるわけだが、なんとそこにはナース服を身にまとった20歳過ぎであろう女性がたくさんいたのだ。

期間労働者という会社にとってはどうてもいい社員には、看護学校を出たばかりの新人のナースが充てられるのかもしれないが、なぜかリーダー格以外の人は若い。しかもおじさんたち憧れのナース服。

リーダー格のおばさんナースが、

「ではここで服を脱いで、パンツ一つになってください」

うら若きナースの方々を前にして脱げという事。

おじさんたちはドキドキしながら、服をぬいてパンツ一つになる。もちろん、うら若きナースはそんなこと気にもしてないようにナース同士でぺちゃぺちゃしゃべってる。

でも、おじさんたちは純粋なのだ。この数日男のみで生活をし、食堂のおばさんでさえ魅力的に見えたりするくらい純粋なのだ。

パンツ一つになったおじさんたちは、一列に並ばされ順番に慎重やら体重、血圧等検査されていく。

その際にうら若きナースから触れられるわけだが、ほとんどのおじさんは心ときめいているのではないか。資金距離にナース服の若い女性がいるだけでテンション爆上がりである。

しかし、残酷な事に、健康診断は一人数分もかからずに終わり、再度服をきて最初に集められた教室に戻されていく。でも、純情なおじさんたちは、どことなく幸せな顔つきでもある。まるで、沖縄から帰る飛行機内のような幸せな空気がながれているのだ。

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