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  作者: 暁柚那
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「よし」と黒板にメニュー名を書き終えて、額の汗を拭う。




ここは自分のためだけに作った珈琲店だ。

他のチェーン店や昭和レトロのような雰囲気の珈琲店ではない。

自分が好きなように作った珈琲店な為、好きなものを詰め込んだ。


キッチンを抜くと、20畳くらいの大きさだ。

カウンターに6人。4人席が2つ。

木のぬくもりを大切にしたいから、と木で出来た椅子に机。レジを置く机も木。壁や床の色も白やアイボリーを中心に塗られている。

壁には小さな植物を掛けたり、置けるスペースを作ってそこに置いてある。


狭い店内に12人ほどのお客様がいらっしゃったら上等だ。その為、常連のお客様しかほぼほぼいない。新規のお客様は1ヶ月で両手に収まるくらいの人数だ。

常連のお客様からの口コミや友達や家族を連れてくる為、今の所、新規のお客様にはあまり困っていない…はず。

1人で切り盛りしてる身としてはありがたい。


自分の店で提供する珈琲は、当店自慢のブレンドした珈琲一択。アイスとホットを提供している。他のマスターからすると「え、味に自信あるのかい?」と5回くらい言われてしまう。自分自身にはあまり自信がないけれど、「美味しい!」と言ってもらえれば万々歳だ。

特にその珈琲は自分で焙煎をする為、天候や季節などで味が変わる。


一応、と思い砂糖とミルクはお出しする。味覚は人それぞれだが、ブラックコーヒーで1口だけでも飲んでくれると嬉しいのは秘密。

マイルドさや爽やかさなど、ブラックコーヒーで決まるのだ。そこからお砂糖やミルクを入れて欲しいなぁと私の思いだが言わないようにはしている。

他、紅茶やハーブティー。プリン、サンドイッチ、クッキーの詰め合わせなど、軽食や甘味がある。特にサンドイッチは人気らしい。その日によっての具材はそれぞれ変わるし、気分によってはホットドッグになったりする。また、珈琲のお供にできる。


開店時間は8時~13時のたったの5時間だ。

商売的には全く儲からない話なのだけど、その後にちょっとした買い物をしたい為である。

常連客様には「いつもの」「よろしくね」「頼むよ!」と一言、入店した時に言われる。「はい」と一言返す。

このやり取りが一番好き。

新規のお客様には一通りの説明をする。


さて、今日はどんなお客様が来るのでしょう。






「ふふ」どんなお客様が来るのが楽しみな私です。

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