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それでも、いいやって

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。


不器用だなって思います。

でもこの不器用さが好きなんです。

仄暗い女ばっかりです。

ただいま僕は、彼女に間合いを詰められて、上から覆い被さられている。腰の両側に彼女の手があって、上半身をゆっくりと近付ける。目は何処かぼんやりとしていて、夢を見ている様だった。

彼女は僅かに口角を上げて視線を緩やかに下へと滑らせる。それから熱の溜まった下半身で止まると、細めた目を開く。口角は依然と上がったままだった。

「君は私を女として見てくれてるんだね。私のお友達は『大概の男なんて、穴があれば誰でもいーんだよ』って、素知らぬ顔で言っていたけれど」

そう言って、ゆっくりと唇を奪われた。混乱して、熱くなって、どうにもならなくて、ゆっくりと入り込む彼女の舌先を受け入れしか無かった。薄いし、柔らかい。した先だけを動かして、きちんと感度を上げてくる。

「色……っぽいから」

「あら、そう。光栄だわ」

そう言って、優しく髪を無てた後、第二釦に手を掛けて、ゆっくりゆっくり引き剥がしていく。ちょうど鳩尾ぐらいまで下ろすと、隙間から指を入れる。体の形状を確かめる様に指先が滑って行って、それからまた口へと戻ってきた。

どくんと腰が跳ねて、冷水を浴びせられた様に冷静になる。彼女の目は依然として、好奇と興味に彩られ、じっと此方を見据えている。

「いや…嫌じゃ……嫌じゃないんだ」

「だって君。私を貶した事ないじゃない」

そう一瞬だけ仄暗い口調で吐き捨てると、また最初と同じ様に微笑みを浮かべた。

「可愛いね。君は」


全てが終わって起きることもままならなくされた後、僕の口に飴玉を一つ転がされた。飴玉は小さく、誤飲しても問題ない様なサイズだった。あと甘い。後の彼女は布団に包まって、横向きになって此方を観察している。

何時もの目立たないひっそりとした一つ結びの、眼鏡を掛けた彼女はそこにはいなかった。長く乱れた髪が、欲に溶けた目が煌々とこちらを見据えている。

何方も魅力的だった。何も知らなさそうなのも。全てを知っているのも。

「私、トラウマが一つあってね、『彼奴だけは全裸で迫られてもマジ抜けねー』って陰口を聞いた事があるの。その後にお友達のあの言葉。『男なんて、穴がありゃ誰でもいーんだよ。選り好みしてんなバーカ!!』。あれ、慰めだと思ってたんだ。だから……だからね。うーん。嬉しかった。ふふふ。……あっ」

ぱすっと、彼女の頬を叩く。それから思い切り頬を抓る。暴力はいけないと思ってる。でも……あんな奴らと僕を一緒にしないで欲しい。

「僕は最初から女として見ていたんだ。言っとくけど、他の人とこんな事しないから。してると思われたら今すぐ撤回して」

「……ごめんなさい。君の事を愛おしいと思っているのは本当だから。……あぁ。ふふふ」

それから適当に纏わり着いたシーツのままに、吐息混じりに呟いた。

「それでも、いいやって思ったんだ」

動画見てて書こうと思っていた話。

男の人の生々しい本音を募集するって話。

『クラスの女子取っかえ引っ変えしてる想像をしてるよ』

っていうの見て。

『へぇ。面白いね』と思った時から。


※倫理観はドブに捨てました。さよなら。


『彼奴だけはマジ抜けねー』と言われてた子が、かくかくしかじかで『男なんて、穴がありゃ誰でも良いんだよ。選り好みしてんなバーカ!!』と不器用な慰めを受ける話が前日譚。


ちなみに中指立てて、あっかんべーしながら言ってます。


それから数年後、『本当かな』と思って、好きだった子を家に連れ込んで、朝を迎える話。

強行突破する強引で不器用なところが好きです。

当の本人はガチで好きだったから『あんな奴と一緒にしないで欲しい』とブチギレる話。

そりゃそうだ。君の事が好きで連れ込まれたのに。


一応互いに付き合ってからの話だから健全!! ド健全です!!



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