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『オタクに優しいギャルにならないか?』と持ち掛けられてVTuberを始めた話  作者: oz
第五章 身バレの危機と服部ミヤビ誕生編
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第24話 本多勝次の企み(その2)

「……と、いうことがあったのよ」


「そうか。でも優しい娘だったみたいで良かったよ。

 もしバレたのが男だったら康美の言うような薄い本展開になっていたかもしれない……! NTRはいかんぞ。俺の脳が破壊される」


「NTRれないわよ」



 身バレ&解決の件をLINNEで勝次に報告した翌日、勝次の家でダラダラしつつ詳しい経緯について話していた。



「ふむ、しかしこのタイミングで本原つぐみについて気付いたリアルの友人、か。

 ……康美、その娘紹介してくれないか?」


「何よ浮気? 浮気はダメよ私の脳が破壊される」


「浮気するわけないだろ」



 ドキッとするから真顔でそういうこと言うんじゃないわよ。



「まあ冗談は置いといて。紹介するのはもちろん構わないんだけど、一体何を企んでるの?」


「ククク酷い言われようだな。まあ事実だから仕方ないけど」


「いいから早く吐きなさい」


「実は『服部ミヤビ』の中の人をやってもらおうかと思ってるんだ」


「え!?」



 勝次の想定外の発言で、ある意味身バレの時以上に驚いてしまった。



「配信でコメントしたりそれを受けてヌイッター上で絡んだりするために、つぐみと同時期にミヤビもYauTubeチャンネルやヌイッターアカウント作ってただろ?

 ミヤビの存在自体は真田先生謹製のビジュアルもあって結構好評なんだけど、『ミヤビちゃんは配信しないの?』的な声が日に日に増えててさ」


「あ、そうなんだ」


「ああ。今の所つぐみの活動に対して反応する的な感じで必要な時だけ俺が使ってる形だし、それで押し通してもいいとは思うんだけどさ。『実はミヤビの中身は男なんじゃないか?』的な疑惑を晴らしておくためにも、代理を立てて一度配信しておくべきじゃないかと思ってたんだ。

 とはいえ代理をしてくれる人の今後のことも考えると、

『事情を知っていて口が堅い』『(多分)配信経験が無い』『今後も配信しなさそう』

 みたいな条件を兼ね備えた人が望ましいからどうしたものか決めあぐねていたんだけど、その娘……酒井さんはその辺満たしてそうだからさ」


「私も酒井さんのこと詳しく知っている訳じゃないけど、あの感じだと確かにその辺の条件は満たしてそうね」


「という訳でその酒井さんにお願いしてみたいんだ。紹介頼めるか?」


「まあそういう理由ならお願いするだけはしてもいいかな」


「よろしく頼む。

 あ、ウチに呼んで欲しいんだけど、『配信者になって欲しい』って部分は伏せて、あくまで『本原つぐみの真相を知った人に配信協力者から伝えたいことがある』って体で呼んでくれるか?」


「なんか企んでそうだけど……まあいいわ。じゃあ後で連絡取ってみるわね」



 勝次の様子に若干不穏な何かを感じつつも。

 結局勝次と酒井さんとの初顔合わせは三日後に決まったのだった。

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