第21話 初コラボ終了、そして……
「おい見ろよ康美。YauTubeチャンネル登録者数が20000人を突破してるし、ヌイッターフォロワーも35000人を突破してるぞ」
「もう意図的にその構文使ってるわよね?」
コラボ配信から一週間。
参加者各々が配信枠のURL付きで配信の宣伝をしてくれたり、配信後に感想を呟いたりしていたこともあり、今までの比ではない勢いで登録者数が増加していた。
「あの企画、配信の同接数やアーカイブの再生数がFSM企画の中でも良い方だったらしいし、関係各所からの反応もあったりしてかなり好評らしいな。トーサカさんからもお礼の言葉が届いてたぞ」
「そっか。私も楽しかったし、FSM側にとっても悪い結果じゃないなら良かったわ」
「活動方針として自分たちが楽しむのを一番に心掛けてはいるけど、そのために人に迷惑を掛けたりはしたくないもんな」
「うん。勝次も今回は相手方との調整とか色々ありがとうね」
「ああ。どうだ? 俺もなかなか頼りになるだろ?」
「うん。すっごく」
「お、おう」
つい揶揄いたくなっちゃった。
こいつ、こんなんだから調子に乗ろうとしても全然乗れないのよねえ。
「しかし楽しかったわね。またやりたいわ」
「好評だったとはいえ、第二回があるとしても流石に少し間が空くだろうなあ」
「またお誘い来ないかしら。というか今後交流が広がったら今度はこっちが色んな人を誘ってコラボ主催してもいいかもしれないわね」
「確かにな。今はまだ他との繋がりが乏しいけど、もし今後それが出来るくらいになったら調整は任せてくれ」
「本当に頼りになるわね」
「だろ? 惚れ直したか?」
「うん。さすが私の彼氏ね」
「お、おう」
なんで自分から自爆しに来るのよ。
「まあ勝次をからかうのはこのくらいにしておいて」
「やっぱりからかってたのかよチクショウ!」
「実際頼りにしてるんだからもっと堂々としなさいよね」
「お、おう」
もう今日はそういう日なのかもしれないわね(諦め)。
「まあそんな訳だから。今回のことはイレギュラーな出来事だったとして、改めてのんびり配信していきたいわね」
「だな」
「さーて、次はいつ何やろうかしらねー」
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コラボ配信当日、某所にて———
「え? こ、これって……榊原さん!?」
私たちが一つの大きなイベントを越えて一息ついていた頃。
「Vアバターは普段と全然印象違うけど、この声は間違いなく……えええ!?」
実は既に身バレの危機を迎えていたのであった。




