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酒場、冒険者の夜

店の外からでもわかる喧騒の中、2人はドアを開ける。


「いらっしゃーい!そこの空いてる席に座ってー!」

給仕がドアのすぐ横の席を指差す。


「エールをすぐにもってきてくれ!」

マーティンが席に座り給仕に声をかける。


エールとツマミの炒った豆を給仕がもってくる


「気が利くツマミだな、塩加減が絶妙だ」

マーティンが豆をつまみながら話を始める

「明日の仕事はどうする?」

「『甲羅兎』もだけど、森の方へ行くか?」

「鹿でも狩るか?なら今日より稼げるかもな」


明日の算段をしながら何杯目かのエールを呷る


「おーっ!ジーンズにマーティンじゃねぇか!」

ふいに開いたドアから入ってきた男が俺達を見るなり声をかけてきた。


「ニールか!久しぶりじゃないか!」

マーティンが席に呼び寄せると同時にエールを注文する。

「おっ悪いね、人のおごりで1杯目は嬉しいもんだ」

人好きのする笑顔でニールが遠慮もなく奢られる。

ニールはこの宿場町から王都へ向かう商人の護衛として1ヶ月前くらいから、この街を離れていた。

王都で仕事をいくつかこなして、こっちに戻ってきたみたいだ。


「王都で何か面白いことがあったか?」

「あるっちゃあるが、まぁ至って平和だったよ」

王都のあの店が旨いだの、どこどこの女が美人だの、新しいドワーフの鍛冶屋が腕が良いだのと、本当に他愛ない世間話をしているとニールがとっておきの話をしはじめる。

「そう言えば、新しい迷宮(ダンジョン)が出来たらしいぞ」


「本当か?」

マーティンはニールに驚いた顔で詰め寄る

「どこに出来たんだ?」

俺が努めて冷静にニールに問いかける。


「山脈の麓らしい、今は王都の先遣隊が確認に向かっているみたいだから、確認が取れ次第に発表されるんじゃないか」

「で、お前(ニール)はこっちに帰って来たってことは迷宮(ダンジョン)に向かうつもりか?」


そう言うとニールはにっこりと笑って俺達に言う


「あぁその通りだ、2人とも一緒に行かないか」


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