プロローグ
「ジーンズ!獲物がそっちに行ったぞ!上手く仕留めろ!」
相方のマーティンが指示を飛ばす
「了解!まかせとけ!」
そして俺は飛び出して来た獲物に槍を突き立てる
後頭部と首の境目に上手く入ったようだ
鳴き声一つ漏らさずに獲物を仕留める事が出来た
「流石だな!また槍の腕が上がったか?」
ニコニコ笑顔でマーティンが近寄ってきた
「たまたまだろ?なんにしろ上手く刺さってくれただけさ」
「オゥオゥ、たまたまで何匹も一発で仕留める方が難しいだろうが!」
マーティンは笑顔のまま俺の背中をバシバシと叩く
「褒められると悪い気はしないね」
そう言いながらマーティンの腹に軽く拳を入れて返事をする。
「今日はもう終わりにしようぜ、とりあえずいつものようにギルドで換金してもらわなきゃな!」
マーティンは今日狩った獲物のそこそこ大きな『甲羅兎』を17匹を軽々と持ち上げる。
こいつ、また力がついたんじゃないか?相変わらずの馬鹿力だな。
「もういい時間だからな、これだけ狩れば実入りもいいだろうしな」
2人で狩り場を後にして街にホームにしている宿場町のギルドまで向かう事にした。