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彼との恋に浸りゆく
「何度も何度も乗った上りの電車
理想の彼女には出会えなかった
それから三十年後
下りの電車に乗って青空を見て
緑を見て揺られるままに電車に乗っていたら
なんと理想の彼女に出会えたんだ
なんとも不思議な経験だよね
ありがとう」
普段の彼は
与えられ任務を
脳の疲弊を伴ってまでこなし
業後の彼は
その魅力さゆえに
寄り集まる女性たちの相手をし
休日の彼は
新しいことへの学びと
メンバーで旅や食を味わい楽しむ
一人の男性だった
そんな彼の生活の一部に存在する私
日々彼を欲しているため
彼から浴びるパワーをチャージしないと
頑張ることができなくなる私
嫉妬による泥攻撃発動を
出来るだけ防ぐため
あれやこれやと対策を講じるけれど
結局予想外の事態に泥攻撃を発動させてしまう私
そんな私に
彼からの不意のボイスメッセージ
『理想の彼女』
私はまた彼との恋に
浸りゆく




