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神様その報酬に
自分だけは毅然とした態度で
皆の負のオーラを受け入れ
適切な処置を施していこうと
誰のせいでもない
外の空気を吸おうと思った
唐突過ぎた行動ゆえ
何も望めるはずはない
それなのにまるで
何事もなかったかのように
恋焦がれているあなたの声が
耳に届いてしまった
歩みに合わせて流れる景色に
木々を彩る緑の発色
頬に触れるは
陽射しを通す冬の空気の潔さ
ワントーン上がった声には
隠せない微笑みが混じり滲む
もし私の残された人生に
人を救うための任務が
まだまだ与えられているならば
神様その報酬に
あなたの声と
詩を生み出す時間を
ください