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湖の上で、君を失う準備をする
この方は
みんなを幸せにする病気なんだな
と思った
とゆうかそうか
もしこれが
一般的な世界なら
まぁ私は別に
そこにいなくてもいいかな、と
ぴょんぴょんと
水面をつま先で跳ねてみる
湖の上にたたずみ
ついに、もう傷つきたくないなぁと
遠くを見遣り瞳を黒く染めた瞬間
静寂が濃くなって
心が何も感じなくなる準備をし始めた
そして
誰にも伝わらない内側の声が
波紋を生じさせる
「あなたのことは好きだけど
あなたがやっていることは嫌いだよ」