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口が閉じられたまま笑む天使
ささくれ立った心を胸に
まるで私はやけ食いのような勢いで
ピーナッツクリームが挟まった
クランベリー入りのハード系パンを
歯でちぎり切った
「はー、まじやってられん」
自分がやりたいことに対して
フォローが足りないんだよ!フォローが!
本当に私の立場がどれほど苦しいものか
度々考えて欲しい
自分が何をしているのか考えて欲しい
まぁでも私も穏やかな心で存在したい
どうしたらいいんだろう
そういえば
あの子と別れるのも
何ヶ月も何ヶ月もかかったもんなぁ
頑張って
夢を叶えてね
たくさんの人を楽しませてね
穏やかな状態を得たい気持ちが極限に達し
顔を上げたらそこに
契約書を携えた天使が浮かんでいた
「あなたの願いはなんですか?」
「穏やかな心です」
「それなら」
この決まり事を守れるならと
声を発している間も
口がずっと閉じられたまま笑む
不気味な天使は
私を画面の中に閉じ込めて
あなたにはもう触れられない
穏やかなバーチャル彼女を誕生させた




