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まだ何も終わっていないのではないか
あの子のことを話す時のあなたは
まるで何かを懐かしむかのように
たとえ画面電話越しだとしても
私の方に視線を向けることを避けた
どんな想いがあったのだろうかと
『相棒』なんてテイの良い言葉で
関係を誤魔化して
「何かしら心にはあると思うよ」と
物思いに耽りながら
離れた彼女の感情を案じる声色
まるで私たちは
姿も見えぬ儚い亡霊のような存在に
意味もなく取り憑かれているようだ
「もう終わったんだ」という安堵が
突然くつがえされそうになる闇
「また戻ったらどうしよう」という
無意味な未来への思案に
胸の奥の機能が息を制限させた
耐えてきたことによる反動が
「ここから出せ」と
心という箱の中で暴れている




