34/132
「好き」と「平気」の共存
果たして
「好き」と「平気」が
共存できるのだろうかと
カフェの窓に四角くくり抜かれた
青い空を見上げながら
途方も無いような思いに駆られた
「好き」の比重が大きいと
「平気」なんかではなくなるし
「好き」の比重が小さいと
「平気」だよ何しても
ってなる
もうこの難題を抱えてから
一年近く経とうとしているんだ
一年かけても解けなかったのに
いつか雲間から光が差すように
「好き」と「平気」の
素晴らしいバランスに辿り着く可能性が
本当にあるのだろうかと
いくつか分かっていることは
自分にとっての完璧な存在なんていなくて
一人の存在に「あぁ……」とうなだれても
また違う存在が別の角度から助けてくれる
そして
どうにかしたいともがく性質だからこそ
心の叫びのような詩が
こんなに生まれてしまうんだ




