心を完全に解放していた私では、存在できない
とても親密な時を過ごした後
反動で湧き起こってしまう嫉妬や寂しさを
好きな人、あなたに
吐露してしまうループ
でもこの夏は
あなたとのとても眩しい思い出ができたから
また台無しにしちゃうのは
ダメだから
心に決めたんだ
反動による嫉妬や寂しさを
ぶつけないようにするって
決めたんだ
そうしたら
やっぱりいつも通り
さっきまで
私にだけ微笑んでくれていたはずだったあなたは
何か別の新しい物に心を弾ませて
その姿を目の当たりにした私は
笑みながらも「そうだよね」と
力なく声に出さずに呟いた
でも心に決めたから
吐露しないって決めたから
そうしたら
人知れず涙を浮かべることしか
私には方法がなかったようだった
本当は以前から
反動のない彼女でいるようにするために
あなたとの適切な距離を取り
あなたのやりたいことを全て受け入れ
私自身が他の世界に目を向けるとゆう
「好きという依存を減らす」
こつこつとした努力をしてきた
でもこの夏
油断して心を許してしまった結果
また反動がきて
でもあなたにぶつけないようにって
音もない涙をぽろぽろ流して
また明日には
努力をする自分に戻ろうって
大丈夫
一晩泣いたら大丈夫だよって
また日常に戻るだけだから
あなたに反動をぶつけないよ
自分でどうにかするよ
だからお願い
明日からは、
この夏の特別な思い出の中の
心を完全に解放していた私では存在できないということを
どうか寂しく思わないで




