11/132
寂し過ぎて恋し過ぎて
寂しくて恋しくて
その日はもう有意義なことに
手を出す気になれず
ただただ助けを求めるように
毛布にくるまった初日の夜
寂しくて恋しくて
すんなりと寝つけずに
不完全燃焼さをどうにか解消できないかと
アルコールにすがった二日目の夜
そう
寂しくて恋しくて日中は
あなたを思い返すようなものに
逆に触れることが出来なかった
でも
寂し過ぎて恋し過ぎて
初日の夜も
二日目の夜も
スマホに残されていたあなたの声を耳に
自分にしか理解できないような涙を
あなたがいないと私
こんなのだよ




