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第18話:元の世界へ戻る方法03

その10分後――


 フォン……!


「……ほら、出来たわよ。現実世界に戻れるゲート」

「わぁ、すごいですね! さすがジノールさん! 魔女ですね!」

「魔女ですね、ってそれ、アンタに歯科医ですねって言っているのと同じよ。別に嬉しくないでしょ?」

「……? 僕はとっても嬉しいですよ!」

「あー…うん、そうね〜。そうよね〜。なんかだんだんアンタの事分かってきたわ〜」


 勲造のメッチャデカイ声という驚異が不規則かつ強力に降り注ぐ中で、精神集中を長時間行わなきゃいけない魔術を使うという高度なテクニックを駆使して、なんとかジノールは勲造の住む現実世界へとつながるゲートを生成することが出来た。


 本来は5分程度で済む魔術だが、

 な・ぜ・か、1時間近くかかった理由についての説明は割愛とする。

 虫歯という概念を知らない世界ということであれば、歯科医は流石に驚くのも無理はない。


「魔術屋の奥の扉が光っておられるぞ」

「僕の勤務先である歯科医院の金庫もこんな風に光ってましたね」

「ふぅん……もしかしたら、そっちの世界にもアタシみたいな優秀な魔女がいるのかしらね?」

「僕の世界は科学と技術の世界だから、魔術は存在しないんだけどなぁ……」


 気になりつつも、今は元の世界に戻れることが何よりの吉報である。

 扉の奥から零れんばかりの光が溢れ出ており、中に何が有るのか分からず不気味である。


「では、これから元の世界へと戻りまして、お嬢……っと、リトールさんを治療しようと思います」

「はいはい、さっさと行ってきなさいよ。ついでに歯間ブラシはそっちの世界で買うことね」

「わかりました! ではこちらの世界でもいつでも買えるように、大量に歯間ブラシを持って帰ってきますからね!」

「ソウイウコトジャネエッ!!!!」


 ジノールがステッキでツッコミを入れようとするも、残念ながら勲造はタイミングよくそこから既に離れており、魔術屋の奥に生成された元の世界のゲートへとリトールを連れて飛び込んでいた。


 ……

 …


 扉というからには、そこから先は歩いて行くものだと思った勲造だったのだが、残念ながら横移動式ではなく、縦移動式のため、2人はゲートに入った瞬間、真下へと急速落下していくのであった。


 ヒュンッ…!!!!!!


「ワァァァァァァァァイ!!!」

「ひぃぇぇえぇっぇぇぇぇぇぇっぇぇ!!!!!!!!」


 この状況を簡単に説明するなら、スカイツリーのてっぺんから飛び落ちているような感覚であり、地面がどこなのかも見えないようなイメージである。つまり無限タマヒュンだ。


 ……

 …


「…………」


 ちなみにこれは、先程からクールキャラを無様にぶち壊されまくっているジノールのちょっとした仕返しなのであるが、まあ今考えてみれば、勲造がこの程度でわからされるかどうかと聞かれれば、多分皆無なのであろうというのを、2人が落下した後に何となく思ったジノールであった。


「……そういえばアイツ。最初から最後までずっとリトール様を肩車しっぱなしだたわねー。一体アイツの体幹どうなっているのよ」


 体の体幹は筋トレをすることで鍛えることが出来ます。

 詳しくは、ジムのトレーナーさんと相談してみよう!

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