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第14話:闘技場での闘い04★

「お嬢さん……お口が臭いです!」

「んなっ……! れ、レディーに向かってなんてことを」


 肩車の形でしがみついているリトールは羞恥と怒りを

 交えながら、顔を赤らめて勲像の首を絞める。


 だが、勲造の首はキックボクシングの鍛錬のおかげか

 全然苦しそうにせずに話し続ける。

 やはりキックボクシング万能説。


「これは……タンパク質が腐臭したような独特の匂い……もしや虫歯……!」

「なに……ムシバとはっ!???」

「まだ実際に口腔環境をチェックしたわけではないので、容易に断定してはいけないのですが……僕が見てきた患者さんのデータを情報源とするなら、あなたは中程度の虫歯の可能性が高い」

「はんっ……よく分からぬが、ハッタリで私を脅そうなんて……そうはいかぬぞっ!!!!!」グググッ!!


 リトールは勲造の首をさらに締めてダウンさせようとするのだが、

 なぜだか一切苦しむ様子もないし、まるで鋼鉄を締めているようだ。


「こうなったら、元の世界にこのお嬢さんを連れて治療するのが一番だけど……どうやって戻ろうか……」


 リトールは勲造の頭をポカポカ殴るが、やはり何故か鋼鉄のごとく頭が固い。


「そうだっ……! あの魔女さん。彼女なら、なんかすごい魔術使っているし、僕とこのお嬢さんを元の世界に連れて行く方法を知っているかもしれない」


 リトールは勲造から降りて一本背負いしようとするが……以下略


「ヨシッ、じゃあ行きましょうかお嬢さん!」

「い、いきましょうかって……一体どこにって……キャッ!!!!!!」


 勲造はリトールを肩車し、闘技場を後にもと来た道を駆けていく。

 目指すは先程魔術を購入した魔女のところへ。


「魔女さーん! さっき僕に魔術を教えてくれた魔女さーん!!!!!!!!!」


 時折リトールが勲造に別の技をかけてダウンさせようとするのだが、腕も足も胴体もなんかメッチャ硬いし強いしとにかくヤバいようで、騎士として鍛錬を積み重ね、国一番と称される程度では歯科医師には勝てないようだ。


「えぇ……」


 おもわずナレーションに困惑するリトールだがしょうがない。

 これが実力の差というものだ。


 そうこうしているうちに、闘技場から大体2キロ位離れた魔術屋のところまで戻ってきた。

 ここまでのタイムは7分12秒。いつもより40秒ほど遅いけど、まあ女性を抱えているのでしょうがない。


 ドドドドドド!!!!!

 ドドドドドドドドド!!!!!

 ドドドドドドドドドドドドド!!!!!


「ま〜〜じょさんっ!!!」バーン

「ぎゃっ!!!!!!!!!!!! でたぁっ!!!!!!!」


 飲んでいたホットミルクを鼻から吹き出す魔女。

 これでは美少女が台無しだ。


「こんにちは魔女さん!!!! 歯間ブラシ置いていますかっ!??????」

「だ〜から!!!! 置いてねえっつってんだろうがよぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!! おらぁぁぁぁぁん!!!!!」

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