第10話:イン・ラプト探索05(闘技場)
勲造の前に現れたのは、大剣を背中に担いでいる、
華奢で幼いながら勇ましい雰囲気がある少女騎士だった。
その金髪の長い髪の毛を風になびかせながら、
少女騎士は勲造に話しかける。
「私は騎士のリトールという者だ。お初にお目にかかる」
「歯科医の葉々見我 勲造です! こんにちはっっ!!!!」
「えっ、あっ…うん。その…こんにちは(なんだこいつ。暑苦しい)」
歯科医は小さな子供の虫歯治療も行う場合があるので、
常に明るく元気に、怖いイメージを持たれないよう接する必要があります!
歯医者は怖いところじゃありません。
定期的に健診をして、常にコミュニケーションを取れる空間なのです!
若い歯科医師の先生は、常に明るく元気でありましょう!
「その……この度、貴殿がこの国の驚異とされる『王の涙』を壊滅させたという
功績を聞きつけ、ここに一人の騎士として感謝に参った次第であります」
「王の涙? なんですか、それ?」
「ご謙遜なさらないでください。我が国の反逆組織として手を煩わせていた
ゴロツキ共のことです」
「!?!??!?!?!???」
この人は何を言っているのだろうかと勲造は思った。
適当に散歩して適当にハイキックしていただけだと言うのに、
何故か感謝されていると困惑している。
だが、感謝されている以上、その気持ちを踏みにじるわけにはいかない。
勲造は一言、どういたしまして!と応えると、リトールはニッコリと納得した。
なのでOKです。
「ところでその……勲造殿に1つお願いがございまして」
「はい、良いですよ! やりましょう!!!!!」
「……まだ何も言っていないのですが」
「そうでしたね! 良いですよ!!!!」
「えっ、あっ、はい……うん、その……ありがとうございます。
……でも一応、内容だけ説明してもよろしいか?」
「はい、いいですよ!」
「ありがとうございます。その、お願いというのは、勲造殿の……」
「はい、大丈夫ですよっ!!! 任せてくださいっ!!!!!!!!!!!!!!!」
「だっからっ!!! まだ喋ってるっつってんだろうがよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」
葉々見我 勲造は、いつでも困っている人を助けます。
東京だからといって、みんながみんな冷たいわけじゃないからね!




