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雪流れては空を埋める凍雲、鉛の如し

とことんと、どことなく飽き飽きで、それでも私は我を持った人間だと言い張ることはできるのだろうか

 生きることに飽きた。いや、そんなわけではないのだが。


 なんとなく、今の暮らし、今の地位、今の状態でいることが、檻の中にいるみたいなのだ。


 優しすぎるのだと、私は思う。神は、運命は私に優しい。不自由は何もないし、悩むような悩み事も無い。


 楽なのだ。虐められているわけでも無い。疎外感だって感じていない。何故悩むのかも知らないが、悩ましい。



 簡単に言えば、私は友と呼ばれる存在が苦手なのだ、残念ながら。


「何自慢しているんだ殺すぞ」と言われるかもしれない。


 でも面倒くさく無いか? 他人と合わせるとか。何が楽しいんだ? クソみたいにセンスのないもの見て笑うとか頭のネジ無いんじゃないのか?


 私はとっても自己中心的で、クソみたいにプライドが高いのだ。だとしても、わかる人はいるだろう?


 1人になる時間さえ、家でしか与えてもらえない。


 本当に、面倒くさい。なんで私が空気などという無味無臭を読まなければならない? なぜ。


 そうかそうか、そもそもだ。そうだった。私はプライドがとっても高かったのだ。だからか、だからこそ、他人と合わせなければ、他人より上にいたいから、まずは他人と同じラインになるために合わせざるを得ないのだ。


 悲しくなってくるよ、本当に。どれだけ面倒くさい人間なんだ、私は。無理なのだ、ああ、ああ。


 私はどうすればいいのだろうか。決まっている。また同じ檻に飛べばいいのだ。簡単に。


 明日も他人を見下して生きることにするか。


 ……これを書いている時、無駄に感傷に浸ったことは黙っておこう。

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