はぐれ魂
NAME:はぐれ魂
LV:16
攻撃力:?
守備力:?
素早さ:?
運:?
スキル:?・?
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「……はぐれ魂?」
「うー……そう……」
目の前に唐突に姿を現した、『はぐれ魂』と名乗る僕と背丈はほぼ変わらない、身長130センチくらいの幼い白髪の少女。白装束を着て、後ろ髪をまとめ上げて、姿は半透明の幽霊体。本当に嘘のような話だが、僕の問いかけに答えてきたことから、会話は出来るのだろう。
「しかし、はぐれ魂? 魂って、生物が死に、器となっていた物理的な肉体から解き放たれる視認出来ない意識体のことだよな……。このダンジョン内に魂が複数体いて、はぐれたのか……?」
「……」
はぐれ魂は僕の疑問に答えることなく、僕を見ている。
「……」
そのはぐれた魂が、姿を現し、その上、僕と会話をしている……?
どういう原理だこりゃ?
……いや、死んだ僕が異世界転生したのだから、魂がどうとか言える立ち場にはなないか……よそう。
「ふむ……はぐれ魂か。して、まず始めに聞きたいことがある。ここにいるスライムは、お前が殺ったのか?」
僕はすぐ近くで絶命しているスライムを指差した。
返答次第では、目の前のはぐれ魂と戦闘しなければならなくなる可能性が出てくる。このはぐれ魂に敵意はあるのかないのか、それを見極めたかった。
僕はゴクリと喉を鳴らす。
はぐれ魂の返答をじっと待つ。
はぐれ魂はしばらくの沈黙の後、口を開いた。
「うー……やってない……仲間が、殺した……」
「仲間? 仲間って、誰だ?」
「……ホワイトボーン」
ホワイトボーンか……。
……ひとまず、目の前のはぐれ魂がこのスライムを殺したわけではないことはわかった。だが、ホワイトボーンを仲間呼ばわりか……。まぁ、この階層にいる以上、そう考えたほうが自然だが。これは、はぐれ魂に僕たちが敵だと認識されていると見たほうがいいのか?
「お前は、僕たちに攻撃する意思はあるか?」
僕は聞いた。
ガモス3体が近くで、態度次第では戦闘への意思を見せている。
「……攻撃出来ない。身体透けて、当たらないから……」
「ああ、」
確かに……。
「そうか、だがお前も何かスキルを持っているだろう? それに、ホワイトボーンを仲間と言ったな。だったら、やろうと思えば、ホワイトボーンを呼ぶことも出来るんじゃないか? せっかく会話が通じるんだ、敵意はあるのか、ないのか、ハッキリさせておきたい」
「うー……」
「……」
はぐれ魂が言葉を濁す。
待ってみるが、それ以上の返答は得られなかった。
「そうか……」
敵意がないわけではないが、取り敢えず攻撃する気はないということでいいのだろうか。『危機察知』を発動してみるが、近くにホワイトボーンがいる気配もない。
それに、はぐれ魂に敵意があったとして、相手が本当に幽霊なら、攻撃が当たるのかすら怪しい。それなら、相手を下手に刺激したりせず、戦闘に持ち込まない方が身のためだ。
「わかった。信用したわけではないが、お前に戦闘の意思はないということにしておこう」
「そう……」
はぐれ魂は今の所無害だと判断し、取り敢えず僕は、はぐれ魂のいる部屋で、この先どうするかについて考えることにした。
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