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ホワイトボーン


NEW

NAME:ホワイトボーン

攻撃力:?

守備力:?

素早さ:?

運:?

スキル:『蘇り』・?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





「さて、どうするか……」


目の前には、ホワイトボーンの群れが計5体。後ろには壁。味方は僕1体、ホワイトボーンと壁に挟まれている背水の陣状態。

逃げる隙もなく、かといって、突破口を開こうにも、次々と襲いかかる長剣と蘇る屍のせいで一向に突破の出口が見えず。


ホワイトボーン LV:9

ホワイトボーン LV:10

ホワイトボーン LV:11

ホワイトボーン LV:8

ホワイトボーン LV:13


「ハァ……ハァ……、呼吸も乱れてきた。殴っても殴っても蘇りやがる。このままではラチがあかない。こういう敵って、だいたい弱点がどこかにあるはずなんだが、いかんせんあの長剣が邪魔だ」


『ゴツゴツ拳』がキツくなってきた。気力が足りない。ヘトヘトだ。にんじんは数本食べたが、HPが回復してもスキル持続時間が増幅するわけではない。


「ゴ、シャァァ!」

「おわ……っ!」


ホワイトボーンの1体が斬りかかる。僕はそれを避けるが、足が疲労困憊でもつれて転んでしまった。


「ダメだ……限界だ……こうなったら残ってるMPでガモスを召喚して、にんじんでHPを回復させて……いや、その場合、ガモスのレベルはいくつで召喚されるんだ? 重要な問題だ。召喚したとしてアンデッドに毒が効くのかという問題もある。ガモスはスピードはあるが、蘇生させないよう粉微塵にするパワーがない。パワーのあるモンスターが欲しい。……くそ、こんなことなら、さっさと召喚杖のLVを上げてしまうんだった」


後悔などしても意味がない。考えるべきは、現状の問題の打開のみ。

何がある、他に何か方法は……。


「……さっきはパニックで頭が上手く回らずに力任せな攻撃ばかりしていたが、だんだん頭が冷えてきた。そうか……それであれをこうすれば、あとは奥の手で打開できるかもしれん」


やったこともどうなるかもわからない即席の作戦だが、やってみる価値はあるかもしれない。

僕はガクガクの足にむち打ち立たせると、一体のホワイトボーンに接近していった。


「『ゴツゴツ拳』を解除。そして、『奪取』スキル発動!!」


僕は未だかつて一度も発動したことのない『奪取』スキルを発動させた。

今まで使い所がなく手をこまねいていたが、ここに来てこれほど可能性に満ちたスキルはないだろう。


『奪取』スキルの発動と同時に、手が自動的に動く。その能力は、敵モンスターのアイテムを確率で奪う。


「テメーらのその剣、寄越しやがれ……ッ!!」


「シャァァ!?」


僕が敵に接近しつつ空を掴むと、敵の持つアイテムが消え、それが僕の手へと握られた。

しかもなんと成功率驚異の100%である。


アイテム:『錆びた長剣』『錆びた長剣』『錆びた長剣』『錆びた長剣』『錆びた長剣』


ジャリジャリジャリーン。


「っしゃー! 100パー奪取!!!」


僕の手から5本もの『錆びた長剣』が滑り落ちる。


「「「「シャァァア!!!!」」」」


敵は返せと言わんばかりに叫び始めた。





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