第2階層へ
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NAME:ゴブリン
LV:7→LV:9
NAME:スライム
LV:5→LV:7
LV:6→LV:8
NAME:マヒスライム
LV:5→LV:7
NAME:ガモス
LV:5→LV:8
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「あーやっぱ敵を倒しきらないとこの程度かー。これだけのレベル差でも、敵を実際に倒さないと経験値はそんなに入らないんだな。上がっただけでも良しとするしかないか」
倒さずとも自分の中に入ってくる経験値はなかなかあるが、それでも体感的に倒した時と比べて入ってくる経験値の量は半分がいいところ。
キングデスラビットを実際に倒していれば、もう2レベル程は上がっていたことだろう。
「だが、これはこれで結果オーライ。ダンジョンマスターとしては、ここでキングデスラビットを倒してしまうより、長期的に見れば生かしておいたほうが後々ダンジョン防衛の主戦力として役立つ。ボス級モンスターなんていつ湧くかもわからんし、ボス級になるにはそれなりに時間も必要だろう」
キングデスラビットは現在、チビデスラビットと共にどこかへと消えてしまった。どこに行ったのかわからないが、どこかで体力を回復してまた2階層への守護者として戻ってきてくれることを祈ろう。
「スライムーマヒスライムーガモスーよくやってくれた! お前らを信じてよかったぞ!」
「ぷるぅー!」
「ぷるぷるー」
「モンスッ! モンスッ!」
「そういや、お前はいったいいつ成体になるんだ? ガモス」
「モンスッ。?」
「お前もうレベル8じゃないか。成体へは、レベルでなるのか? それとも、時間でなるのか? 両方か?」
「モンスーッ。?」
「そうか……」
お互いわからないようだ。不毛な会話はよそう。
「それじゃあ、この後どうするか。2階層へは行こうと思えばすぐにでも行けるが、半分のスライムを拠点に残してきてるんだよな……」
僕は考える。2階層には食べられる野草あるかな。魔物でもいいが。食べ物がねーんだよ。今日の朝少しだけ残ってたデスラビットの肉をちょっと食ったが、それ以降何も食ってない。それに、あんなのを見せられたらデスラビットを食う気も失せるってものだ。
食糧事情が深刻だ。こいつらは何も食わなくても平気そうな顔をしているくせに。どうして僕だけ腹が減るんだ。
「空中に漂ってる魔分の食べ方がわからん。何もしなくてもHPは徐々に自然回復するから勝手に摂取してるのだろうが」
「とりあえずせっかくここまで来たんだ。2階層の視察だけでもしておくとしよう。少しでも情報を得られれば、3階層へ行き着くための手っ取り早い戦略も立てやすい。1階層でおよそのダンジョン事情や地理は得たから、あまり敵モンスターが湧いてないこともわかったし、1階層よりは時間をかけずに3階層へと行けるだろう。3階層にも大ボスがいるのかどうかはわからないが、大ボスを見つけたら3階層への入り口はすぐ近くにあると見ていいはずだ」
ダンジョンの感覚は掴めてきた。あとはいかに時間をかけずに最下層へと行くかだけだな。
そのためにも、僕も隠密系のスキルを一刻も早く覚えなければ。
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