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探索


NAME:ガモス(幼体)

LV:2

HP1/18

MP1/9

攻撃力:14

守備力:13

素早さ:17

運:5

スキル:『怒り心頭』『毒突き』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「よーし、スライム共ー、よく聞けー。今日も探索だからなー。今日初めてのやつは、わかるやつについていけー。わかったなー? それと、1つルールを追加する! 敵にエンカウントしたら即我に報告し、ただちに退避せよ。絶対に戦ってはならん! いいなー? わかったやつから、行ってこーい!」


「ぶるるん」

「ぶるーり」

「ぷるん」

「ぶるぶるー」

「ぷるりー」

「ブルァ」

「ぷるっ」

「ぷるりーな」

「ぷる」

「……ぷるり」

「ぷーるー」

「ぷりー」

「ぷるるーん」

「「「「「ぷるぷるー」」」」」


スライム共は18体の大群に増えて今日もダンジョン内の探索へと出かけた。

僕はそれを見送ると、先ほど召喚したガモスへと顔を向ける。


「取り敢えずスライムたちは引き続き探索でいいとして、まずはこいつのステータスでも確認しておくか」

「モンスッ! モンスッ!」



NAME:ガモス(幼体)

LV:2

HP1/18

MP1/9

攻撃力:14

守備力:13

素早さ:17

運:5

スキル:『怒り心頭』『毒突き』



「ふーむ。幼体か。幼体があるということは、成体もあるのだろうな。ステータスは、取り立てて述べるところは、ないか。悪くもないが、特別良いというわけでもない。……あとはスキルだが、怒り心頭って、そのままの意味でいいのだろうか? 実際に怒らせてみた方が早いかもしれない」


「……」


とは言うものの、隣のスキル『毒づき』。これがチラつき、怒らせたら尖った頭で毒突きされるんじゃないかと気が気ではなく、結局怒らせる勇気は出なかった。


「しかし、『毒突き』スキル、これは使えるな。敵の体力を無条件に奪うことが出来る。これは当たりスキルだ」


どうやらガモスは毒属性を所有しているようだ。

僕は悪代官よろしく不気味な笑みを浮かべた。


「あいつをここに配置して、こいつらをここに配置して、マヒスライムのマヒに、ガモスの毒……有りだな」


1つダンジョン内の仕掛けのアイディアが浮かぶ。

まだダンジョンに立ち入って2日目だが、早くもダンジョン第1階層の構想がなんとなく思い描けそうな気がする。


「モンスッ! モンスッ!」


ガモス(幼体)が元気に飛び跳ねる。


「あ、ああ。元気そうだな。だが、お前は半日はここにいてもらう。まだHPが1しかないし、そこらへんの敵に強襲を食らって死なれても困るしな」


「モンスッ! モンスッ!」

「ああ……悪いな」


ガモス(幼体)はスライムと一緒に行けず怒っているようだ。あれ……そういえば、会話は出来ないのに、なぜ僕はこいつが何を言いたいのかわかったのだろうか?

たまたまだろうか? それとも、僕がモンスター共とずっといたせいだろうか?


「モンスッ! モンスッ!」


……今度はわからん。

……たまたまだな。


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