恐怖の検問
「あぁ~今日も疲れたなぁ~」
残業を終えて空は真っ暗になっている時間、車を走らせて自宅へ向かう俺。
早く帰って戸棚に置いてある豚骨ネギ2倍盛りカップラーメンが食べたかったのだが不幸はそこでやって来た。
「すみませーん、検問にご協力宜しくお願いします」
車を停止させられて窓から警官が声を掛けてきた。
早く帰りたいがここは素直に対応するのが一番だろうと掲示を求められた免許証を出そうとするのだが・・・
「あれ?・・・えっ?・・・あっ!?」
そう、会社を出る時に自販機でジュースを購入しロッカーの中に財布を置きっぱなしにしているのを思い出したのだ。
「すみません、会社に忘れてきました」
「あ~免許証不携帯ね、それじゃあこれ」
そう言って切符を渡されて後日罰金の3000円を振り込むこととなった。
しかし、自宅まではまだ30分は車を走らせないと駄目なのだ。
「あの、免許証取りにこのまま戻っても大丈夫ですか?」
「えぇ構いませんよ」
不携帯ってだけで無免許運転と言う訳ではないので優しく応答してくれた警察官さんに頭を下げて車を発進させる・・・
だが現在走っている国道は転回禁止、つまりUターンが禁止なのだ。
仕方ないので少し走った所に在るコンビニに一度入り切り替えして来た道を戻る・・・
すると・・・
「すみませーん、検問にご協力宜しくお願いします」
いや、何笑顔で窓をノックしてるの?
貴方さっき対応してくれた警察官さんですよね?
「免許証見せてもらえるかな?」
「いや・・・あの・・・さっき・・・」
「んー?どうしたのかな?」
まさに悪意の塊。
抵抗すれば公務執行妨害という追加オプションが待っているので結局もう一枚切符を受け取り、後日倍額の6000円を振り込む事となったのであった・・・
そして、会社から財布を回収しその場所まで戻ると・・・
検問は跡形も無くなっており手元に2枚の切符があるのみとなっているのであった・・・
ちくしょー
完
なんでこんなの書いたんだろ・・・www