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【序章】不条理と糸
音が聞こえた。
音を聞いていた。
音は鳴り響いた。
太陽が照りつけ
青空が俺を笑う。
身体が、熱い。
鼓動が速い。
収まらない。
意識は朦朧とする。
俺は、消える。
ただの肉片となり、消える。
天国なんて信じない。
世界は残酷だから。
この世は、望んでも
生き返るなんてことはない。
一定だ。
やり残したことなんてたくさんある。
まだ、死にたくない。
まだ死なない。
死ねない。
謎を紐解く迄。
天は、神は、何を思う。
この世界は繋がっている。
無数の、糸で。
生き返ることはない。
だけど、俺は
君を、見つける。
