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召喚された者は……

召喚された様子の続きです。

光達はとりあえず、リアラからもらった、食料を分け与える。それを一心不乱に食べる。


「ムシャムシャ、美味しい……。」

「よほどお腹が空いていたですね。」


ヒルナはその同い年に見える少女を心配そうに見つめる。しかし、改めて本当に一緒に戦って行けるのか考える。すると少女が光をじっと見つめる。


「あの?どうしました?」

「お前はあの時に戦った勇者だな?」

「えっ?」


光は何故自分が勇者だったことを知っているのか驚く。


「何故、俺が勇者だった事を知っているだ!?」

「ちょっと待ってください!戦った事もあるですか!?」

「それはそうだろう。あの時戦いに勝って奴隷の首輪をしただからな。」

「「「「はぁ?」」」」


更なる爆弾発言に思考を加速させて考える。それを見た少女は面白そうに笑い始める。


「ふふふ。理解できてないようだな。私の名前はライラ・バンナ・シルクだ。元魔王になるな。」

「……本気で言っているのか?」

「あぁ。」

「冗談にしても笑えないな。」

「冗談か……。お前そこに正座しろ。」

「はぁ?えっ、ちょっと……!」

「光!」


佐織が叫ぶ。光は自分の意識に反して体勝手に動く。無理やり正座の体制になっていく。


「そんな簡単に従うか!」


光も必死に抵抗しようとするが、首元から痛みが発生する。光は正座を結局してしまう。


「これが証拠だよ。奴隷の首輪は着けた者の強い意思によって効力が発動 する。そしてお前は私の意識によって正座をさせられたのだよ。」


光はそれを良く理解している。魔王との戦いに敗れ色々させられたのは鮮明に覚えているのだ。


「……なんで、なんであなたがここにいるのですか!?」

「そうですよ!なんで元魔王がいるの!?」

「……いきなりだな。私にはやるべきことがあるだよ。」


ヒルナは普段の表示とは違い睨み付ける。佐織もライラに強く発言をする。しかしそれを気にすることも無く淡々と答える。


「やるべきこととは、この世界を私のいた世界と同じで征服することですか?」

「そんなことしないさ。それにあなたが心配しているような事にはなっていないさ。」

「俺達が信じると思っているのか?」


良樹がライラに問いかける。光達はもちろん全然信じてない。


「信じるも信じてないも貴様らの自由だ。たが、女神に召喚されたのは事実だ。女神も信じてないのか?」

「それは……。」


ヒルナは黙りこむ。リアラには大変お世話になった。確かにそのリアラの言葉を信じてないわけにも行かない。


「あぁ、そういえば正座させたままだったな。すまなかったな。」

「痛みがなくなった……。」


ライラはどうやら、奴隷の首輪の効果を解いたようだ。光はそれよりも気になったのは、ライラが謝った事だ。あの時の戦いからしたら、ちょっと想像できない。


「私はさっき言ったとおりやらなければ行けないことがあるから勝手に動く。」

「待ってくれ!とりあえず町までは、一緒に行かせてくれ。お前が何をするかわからない!」


光はライラの様子を見ていた方がいいと考えた。ひょっとしたら本性も出すかもしれない。


「勝手にすればいい。別に何もないと思うがな。」

「それを決めるのは私達です。もしも変な行動すれば容赦しません。」

「悪いが、私は目的を達成するまでは死ねない。」


ライラの目的とはヒルナの思うようにこの世界を支配することなのか。そしてリアラが元魔王を召喚した意味とは一体何なのか。

僕の世界の吸血姫と異世界の吸血姫の出逢いもよろしくお願いいたしますm(__)m

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