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再びの女神

異世界に召喚去れる前の女神とのやりとりです。

そこにはいつか見た空間があった。それは光達が戻る際に女神にあった場所だ。


「お久しぶりです。」

「やっぱりリアラさんですか……。」


そこには例の如く女神がいる。女神の名前はリアラ.クルミアナという。リアラの登場でヒルナは状況をすぐに把握したみたいだ。いや、この場にいる光を含めた3人も理解しているだろう。


「それで今度は俺たちは何で呼ばれたですか?ヒルナさんを元の世界に戻してくれるのか?」

「残念ながら違います。皆さんに今回はあなた方にお願いがあって呼びました。」


光の質問にリアラが答える。お願いと言われたら嫌な予感しかしない。


「お願いって、なんですか?」

「別の異世界を今度は救ってもらいたいのです。」

「別の異世界ですか……。」


佐織の問にリアラが透き通った眼差しを向け答える。良樹はリアラの返事に静かに呟く。


「なんで、また異世界に俺達が行かなきゃいけないだ?」

「あなた方はヒルナさんの異世界で魔王に必死に立ち向かってくれました。結果としてはいいとは言えませんが……。」

「それでしたら、別の人に頼んでください!ヒルナ王女は俺が不甲斐ないばっかりに辛い想いをすることになったです……。」

「光さん……。」


光は前の異世界召喚で一番後悔しているのはヒルナの事だ。光は自分が弱いばかりにヒルナが悲しい想いをする事になったのだから……。


「まぁ、確かに私達は一回失敗しているし、光の言うことはわかるかな……。」

「俺も同じ意見かな……。異世界召喚って言うのは漫画やアニメみたいのを想像していてなんとかなるだろうと思っていたが実際は甘くなかった……。」


佐織や良樹は俺と同じ意見のようだ。


「ということだから、今回は申し訳ないが……。」

「待ってください!私はいきます!」


光が断ろうとした時にヒルナが待ったをかけたのだ。


「ヒルナさん?」

「私の世界は魔王によって、ひどい事になりました。それなのに私は父様によって光さん達の世界に逃がされました。とても感謝はしていますが同時に後悔もしています。やはり私は残って戦うべきだったです。戻るのは光さん達だけで良かったです。何故なら光さん達は私達の戦いに勝手に巻き込まれてそれでも傷つきながら、戦ってくれました。」


その言葉に3人の胸が痛くなる。光達は何も出来なかったのに光達を責めるのではなくヒルナは自分を責めている。


「私は光さん達に甘えて、父親にも甘えて私だけ何もしてなかったです……。」


すると光はヒルナの手をギュッと握る。


「ヒルナさんは何も出来なかったことはないです。兵士達の怪我を治してくれました。戦いの中でも国民達に食料を必死に確保してくれました。何より俺達が不安になっていた時に元気に声をかけてくれました!それがとても嬉しかったです!」

「ひ、光さん……あ、ありがとございます。」

「あっ……。すいません。」


顔を真っ赤にしたヒルナは光の握らた手をギュッと握る。光の手にもヒルナの手の温もりが残っている。


「こほん、リアラさん話を戻していいですか?」

「ふふふ。もちろんです。」


リアラは先ほどの光景をとてもおもしろそうに見ていた気がする。前もそんな感じだったかなと思いつつヒルナの話を聞く。


「私は同じような思いをするような人がいるなら、私は助けたいと思ったです。自己満足なのはわかっているですがそれでも行きたいです。」

「はぁー、お姫様にここまで言われたらいくしかないじゃない!」

「最初は俺も反対だったが、これを聞いたら行くしかないよな!」

「佐織さん、良樹さんありがとうございます。」


どうやら、2人は覚悟を決めたようだ。残されたのは光だ。


「俺は……俺は……。」


光は悩んでいる。ヒルナの言葉と魔王にやられたトラウマとの間で迷っていた。


「皆さんの不安になるのはわかります。だから、今回は別の異世界からもう1人呼んでいます。」

「もう1人?」

「はい、その1人はきっとあなた方の助けになると思います。」


光はてっきりこの4人で異世界を救わなければいけないと思っていたから、そのリアラの言葉には驚く。


「光さんは無理について来なくてもいいですよ。あなたが一番辛い思いをしたのは私達3人は良くわかっていますから……。」

「ヒルナさん……わかりました!俺もいきます!」

「「光!!」」


光の言葉と同時に佐織と良樹が抱きついてくる。2人もどうやら、不安だったみたいだ。それを優しい微笑みでヒルナが見ている。光は最終的にはヒルナの言葉とリアラの言っていたもう1人の存在で行くのを決めたのだ。


「それでは、皆さん行くとの事でいいですね?」

「「「「はい!」」」」

「それでは今から異世界に召喚します。しばらく生活に困らない様にお金と場所が分かる地図を用意しときます。今回は私と話ことはできますが直接的な干渉は出来ないのでそこら辺は理解しててください。」

「わかりました。」


光の返事と合わせて足元が輝き始める。そして女神のいた空間から4人はいなくなるのであった。

僕の世界の吸血姫と異世界の吸血姫の出逢いもよろしくお願いいたしますm(__)m

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