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魔拳
ある貴族だった少年は生まれたときから魔力が通常より多くあることから将来有望な魔術師になると期待されていた。
しかし、少年が成長し膨大な魔力があるにも関わらず、簡単な魔法すら使えなかったことに失望し、少年を貴族から身一つだけで追放した。
右も左もわからず街を彷徨い昼間だというのに暗くジメジメした路地裏に辿り着くと歩く気力も無くなり膝を抱えて座っていると、突然誰かに声を掛けられた。
「小僧、強くなりたくないか?」
少年は声がしたほうに顔を上げると、そこには冒険者だと思われる妙齢な男がいつの間にか目の前に立っていた。




