プロローグ
「ねぇ、高校どこにする?」
「え~と、私はね…」
周囲が騒がしいと思ったら、もう高校受験の準備期間の頃か…。
(私は、もう決まっているから迷わなくて大丈夫だけどね…)そう思いつつ帰宅する足を早めた。
普通なら私も他の人のように、どこの高校にするか迷ったりしたかったんだけど…、母の再婚の関係上仕方ない事だから…。
私が受験するのは、私立空風女子高校という国内で1,2を争う名門お嬢様学校の一つらしい。
要するに、お金持ちや王候貴族が通っている所だろう。
一般市民も一応入れるらしいが、結構偏差値高いみたいだから合格出来る人の方が少ないだろうね。
さて、私は必ず合格しなければいけないのだけど…大丈夫かな?
面倒な事に、母の再婚相手の一族が再婚する最後の条件の一つとして出された課題だからね。
合格さえすれば母は、やっと問題なく再婚出来る。
新しい家族は、私も楽しみだから頑張らないといけない…勉強面倒だけど。
思わず私は、夕焼けに染まった空を見上げながらため息をついてしまった。
…その後、なんとか合格し無事再婚出来たのだった。
かなり頑張ったかいがあるものだ。
ちなみに、クラスはS,A,B,C,Dの5つで、教職員も全て女性のみである。
私は、1年Aクラスに入る事になった。