生じた軋轢
その後3週間ほど、俺はコウと過ごす時間を増やしていった。一緒にいることで何がわかるかもしれない、俺の能力のことや、コウの余命のこと…。
しかし何も得ることは出来なかった。コウを助けられるような情報だって、知ることが出来なかった。こうして俺があたふたしていている間にも、数字は確実に一つずつ減っていった。
このままあと1週間、何も出来ずに俺はコウを見殺ししてしまうのか…? そう思うと、やるせなかった。
そして俺は覚悟を決めた、何もかもすべてコウに打ち明けると。そうしなくては何も始まらないし、全てが終わってしまうからだ。
次の日。学校が終わり、俺達はいつもの丘にいた。ここで俺は友に全てを話した。俺の能力、コウの余命…。正直とても不安だった。
「信じてくれるか…?コウ。」
必然的にできる数秒の間、友の顔を見ることなんて出来なかった。
やっとコウはその重い口を開いた。
「ショウ…」
……。
「何だよそれ。冗談でも言っていいことと悪いことがあるだろ。」
えっ…
「あのな…言っておくが俺はまだ死なねぇ、まだ17歳だぞ。それに、俺はこの通り健康だっつうの。冗談でもそんな事言うのはやめてくれ。」
いや待t...
「俺だったからまだいいけど、他の奴にそんなこと言うと嫌われるぜ。今回は俺とお前の仲に免じて許してやるよっ!」
くそっ!なんで伝わんねえんだ!こっちは本気だってのに!
「じゃあ俺家帰って勉強すっから。また明日なー」
俺は何も言うことが出来なかった。ただ、信じてもらえなかったこと、それだけが頭の中を支配して本当に悔しかった。
俺は何も考えられなくなり家に帰って眠りについた。




