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能力
「…ショウ!」甲高い声で俺の起こしたのは母さんだった。
「何だよ」「おじさんが交通事故にあって…!」
おじさん…? あぁ昨日来てたおっさんのことか。
「大丈夫なの?怪我とか?」興味なさげに返答すると母は数秒黙り込んだ後、声を出した。
「死んだ…」
えっ、嘘だろ… だって昨日話したばっかだし、そんなすぐになんて、まさか。
「冗談きついよ、母さん」俺の声は震えていた。
冗談なんてつくはずがない、そんなこと分かってるけど、信じられなかった。
「…まだお葬式の予定とか決まってないけど、わかったら連絡するね…」母さんはそう言い残し、部屋から出ていった。
気の毒だ… そう思っていた。しかし次の瞬間、恐ろしい考えが頭によぎった。
「1...1ってまさか…!」
昨日、おっさんの頭の上には1の数字が浮かんでいた。
まさかな… そんなこと、そんなこと有り得るはずが…!
その瞬間、初めて俺は頭の上の数字の意味を理解した。と同時に、今まで味わったことのない恐怖が頭を支配した。
「俺には…人の余命が…!」




