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俺が神ならば  作者: カラスキン
2/14

無自覚

気がつくと俺は暗闇にいた。でも確実に俺の部屋じゃない。どこだここは?何も見えない。


突然どこからか叫び声が聞こえた。さらにうめき声まで。しかもその声はまるで俺に近づくように大きくなっていく。俺は本能的に自分が危ない状況であることを理解した。

「何だよこれ…!何だよこれ!」うめき声は既に俺のすぐ横に、そしてついに…



「…っおい!大丈夫か!」目を開けると親父の顔が目に入った。今のは夢だったらしい。体全身が汗で濡れていた。

「ずいぶんとうなされたいたな」「あぁ…ひどい悪夢だった」親父はそれから何も言わずに部屋から出ていった。


安堵からすぐに俺は焦燥にかられた。完全に遅刻だ。高校に遅れる。俺は自分でも信じられないスピードで身支度を済まし、学校へと向かった。


学校にはなんとか間に合った。

「なんで遅刻なんかしたんだよ」そう俺に問いかけてきたのは幼馴染のコウだった。こいつとは小学校からのつきあいだ。

「いや、悪夢にうなされてて」「下手な嘘だな笑」

「信じてくれよ、本当なんだ。」そう言ってコウの顔を見上げた瞬間あるものが目に入った。

「31...」無意識に俺は声を発していた。そうだった、よく分からない数字が見えるようになってしまったんだったっけ。

でも2桁の数字なんか今まで見たことがない。本当に何を意味しているんだ?

「31って何だよ、ショウ」「えっ… いや、何でもない。」余談だが俺の名はショウだ。

改めて教室を見渡すと、やはりみんなの上に数字が見える。4桁もしくは5桁限定だが。

コウだけなにか特別なのか…?


俺は数字の件を除き、特にこれといったこともなく授業を耐えきり、学校を去った。

家に帰ると見たことのあるおっさんが俺を出迎えてくれた。

「元気にしとったか、ショウ」「あ、はい」続けて名前を呼ぼうとしたが、長らく会っていなかったもので、忘れてしまった。

その後少し世間話をしたが、話が弾むこともなく、俺はいつものように部屋へ入った。俺との会話が終わると帰っていったらしい

おっさんの上には 1 が浮かび上がっていた。おいおい、ついに1まできたか。数字が小さいほど偉いものなのか。

半ば冗談交じりに考察していた。

部屋でずーっとスマホをいじっていると眠くなってきた。寝よう。こうして何気ない1日が終わった。

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