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1、【女社長の秘密】


1、【女社長の秘密】


皆さんは『イケボ』という言葉を聞いたことはあるだろうか?『イケボ』とはイケメンボイスの略で、まるで容姿がイケメンであるかの様な人を惑わす声の事である。そんなイケボの持ち主は、案外近くにいるケースも多々あるのだ。

ここは、文津町という街にある大手株式会社【青霧株式会社】だ。この会社は数々の株を持っており、たくさんの社員がいるけっこう名の知れた会社である。だがこの会社には、重大な欠点がある。他の会社にも欠点はあるはずだ。しかしこの会社の欠点は相当重大なのだ。

「では今回の案は、この案でよろしいですか?」

「ええ。問題ないはずよ。彼方の会社にも、メリットが出るしすぐに乗ってくるはずよ。」

「では今回の会議はこれにて終了させていただきます。」

「はーい。みんなお疲れ様でした〜。^ ^」

普通の会社なら他の会社の幹部達と一緒に、社長も自分の持ち場に戻るのだが・・・

「青霧社長。社長も自分の持ち場に戻って下さい。またこの前みたいに仕事が山詰みになって、結局最後泣く羽目になるんですよ。」

「え〜。そんなこと言ったって、仕事は自分ができると思ったときにやらないといちばんいい出来にならないんだよ〜。それより飲み会行こう!飲み会!」

「アンタ未成年だろうが‼︎」

このいかにもハイテンションっぽい女は、この会社の社長の青霧水祭(あおぎりみずさ)

自称ピチピチの19歳だ。そして俺は社長秘書を務めている北風二蜘(きたかぜにぐも)。彼女いない歴20年の20歳の男だ。

「それよりさー。私は君より何倍も疲れているから、また例のやつ頼みますよ。」

「何でやんなきゃなんねえんだよ。」

「はい〜。そんなこと言っていいんですか?ただでさえお金に困ってる二蜘が〜?」

あー。本当にこいつはどこまで人のことを調べてるんだ。時々怖くなってくる。

「はいはい。分かりましたよ‼︎言えばいいんでしょ‼︎」

勘のいい人達はもう気づいているだろう。そして俺の無駄な特技も。そして俺は社長の顎を引き上げて。

『僕が君の疲れた心を癒してあげるよ。』

鼻血ブシャーーーーーー‼︎

「きょっ、今日も、イケイケボイス、アザっす。」

そう。この様に俺はいつも社長に心の癒しを届けているわけだ。つまりこの青霧水祭という女社長は、〔イケボダイスキ女社長〕なのだ‼︎

「はあ・・・いつも疲れる。」


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