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第九話「力業」

さて、残りは二人。

まずはゴスロリ姿のお嬢ちゃんからいきますか。


・ファルスティーナ・ベルドビュート

種族 ヴァンパイア

168㎝ B82W58H84

出身 デストルド

ベルドビュート家の次女

教頭の娘で溺愛されている

好きな物 血

嫌いな物 太陽

姉がいるが父親の溺愛ぶりのせいで仲良くない。

なお、今は姉がデストルドの町の町長をしている。

できる姉のせいで目立たなくなり今では・・・

これ以上は見てはいけない感じで飛ばした。

彼女は朝、体調があんまりよくないようでよく血を吐いて倒れるらしい。

逆に夜になると身体能力が抜群に上がり勝てる人はなかなかいない。

おっと、ミリュン先生のワンポイントアドバイスだ。


「何をしたか分からないけどなぜか彼女に気に入られてるわ。イタズラが好きなところが似てるのかもね。頭も良く夜なら運動神経抜群で少しぐらいなら空も飛べるって言ってたわよ。」


さすがに何でもできるなんて・・・

まさにサラブレットバンパイア。


そして最後に残ったマッスルなケンタウルスのお姉さんを調べる。


・マリアン・ミーゴ

種族 ケンタウルス

180㎝ B88W58H98

出身 リフシーの森

森の民ミーゴ家の長女。

好きな物 肉、野菜

嫌いな物 魚

自由気ままでまさに豪快な性格

頭はさほど良くないので追試を受けることも

ノリが良い奴が好き

ただいま彼氏募集中


ケンタウルスって野菜だけじゃなく肉も食べるんだ!

その事に驚いた。

確かにあの肉体になるには野菜だけじゃ無理だよね。

一人うなずく。


「そうね~。彼女は何か知らないけどあなたと相性がいいのかよく一緒にいるわよ。学校で一人でいるときはよく退屈そうな顔しているけどあなたと一緒にいるときは彼女、すごく笑顔でいるわね。」


とミリュン先生。

とても気に入られていたんだな。

どんな方なんだろうか気になり色々話をしてみたくなった。


僕はここでの記憶が全くない。

たぶん転生と言うか融合したときこの狐の体の持ち主の部分がどこかにいってしまったからだろう。

彼はどこへ行ってしまったのか?

そして僕はこの世界からどうやって元の世界に戻ることができるのだろう?

悩んでいるとほっぺに指がブスと刺さった。

ミリュン先生だ。


「何を考えているの?」

「いえ、何でも。」

「それは私に言えないことかな?」

「いやそういうわけじゃないんですが。どう言ったらいいんでしょうか?伝えるのが難しいので・・・。」

「ふぅん。」


少し不満そうだ。

ムスッとしてる姿がまたかわいい。


「まあ。ライローグくんは寮に住んでるんだからもし悩んでるんだったらそこの仲間にも話を聞いたらどうかしら?何かわかるかもしれないよ。」

「たしかに・・・そうですね。ありがとうございます。」


僕が笑顔をみせると


「まかせてください。私は先生だもん。」


ミリュン先生は胸を張りながら嬉しそうに答えた。

胸を張るミリュン先生の胸に目がいっていると


「おい、ライローグよ~。何、甘い空間作っているんだい!?」


そう言いながらケンタウルスのマリアンが僕の首に手をかけて聞いてきた。

どうやら石化治ったようだ。

ただ、笑顔ではなく顔は怒っている。


「いや、そんな空間作ってないですよ。」

「そうかい?じゃあさっきは何をしていた!?」


首に回された手がヘッドロックに代わりをされる。


-ギリギリギリギリ-


「痛い痛い痛い!!」


頭を絞められ僕は悲鳴を上げる。

だが、半分筋肉で半分柔らかい彼女の胸にも頭が当たっているわけでちょっと幸せだ。


「さあ答えな!」

「ただ、石化解いてもらったり先生に色々とアドバイスをもらってありがとうと言っただけですよ。そして尻尾モフモフはお礼のつもりでさせてました。色々誤解させてすみません。」

「ほ~。なんだそーゆーことか。ふぅ。」


そう言うと彼女はヘッドロックを解放した。


ー解放された。ー


そう思ったのが失敗だった。


「じゃあさ~。今、昼飯の時間なんだから一緒に食べにいこうぜ!」

「えっ?ちょっとうわ~!!」


そう言われると僕はマリアンに引きずられるまま学食へ。

マリアンの脇に抱えられたまま遠くを見るとミリュン先生が。


「ミリュン先生、助けて~!!」


と求める僕の声にミリュン先生は


「行ってらっしゃい~。」


と手を降った。

そしてその後、僕は引きずられるまま学食に連れて行かれた。


「ついたぜ!さあ、食べようぜ!!」


先ほどミリュン先生に聞いたのだがこの学校、学食は食券システムらしい。

しかも学生証があると一日三回まで食べることができるのだ。

うん、優しいね。

ただ問題は種類が多いのが・・・


「牛肉のステーキや大蛇のソテー。牧草や稲荷揚げ、虫系まである。」


種類は百ぐらいボタンがあるのだが・・

俺は食券機の前で唖然としていると


「じゃあいつもの奴でいいな?」


とマリアンはボタンを押して自分のを買う。

そして、つぎに俺の服をまさぐりだした。


「ちょっ!まっ!そこは!」


カードを探す手がソフトタッチで第二のライローグさんが危ない!


「どこに入っているのかな?」

「ちょっ!自分で出すから!やめて!」


そう言ってマリアンの手から逃れる。

そしてズボンのポケットから財布と学生書を取りだした。

学生証を使おうとすると・・・


「ヤリィ!」


と言って彼女に奪われてしまう。


「ちょっと返せよ!」


俺が取り返そうとすると


「安心しろ。俺が選んでやるから。」


そう言って自分と同じのを選んだ。


ードラゴンのステーキセットー


なんたる物を選んだのだ!

俺はを睨み付けると悪びれた顔ではなく嬉しそうな顔をしている。


「同じもの~!同じもの~!」


そう、彼女は同じものを食べたいだけなのだろう。

にこにこしているボーイッシュな彼女。

純粋な女の子のかわいい笑顔だった。


「なあ、完食しようぜ?!」


笑顔に見とれていた俺は


「ああ・・・」


としか答えられなかった。

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