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第八十三話「メドサの暴走、アルムファイム参戦。」

こんばんわ。

那祢です。

前回の文、結構ひどいので修正しました。


今回はパンをあげたあの方達のお話。

詳しくは読んでから。

またあとがきで。

帰りの時間。


「なあ、ライローグ。」


僕は待ち伏せされた。

待ち伏せには慣れている。

何故って?

前のストーリーを読んだんだろ?

勇者やヒロインにほぼ毎日待ち伏せされている。

これが


「好きです!付き合ってください」


とか


「惚れました!貴方だけ愛します!」


とかなら良いのだが。

今回は


「聞いているか?ライローグ。お前は情報通だろう?」


アルムファイムの付き人・・・・・ではなく付き蛇のメドサであった。


「無視をするな!この私がお前に聞いてるのだ!」

「はあっ。」


僕はため息をつく。

なぜため息って?

それは・・・・・


「ライローグよ!先程から言っておるが私・・・・いえ、我が主が探している人がいると言うのだ!そいつを教えろ!」


威圧的な態度。

そして先程から掴んでいる襟首。

普通だったら暴力になって警察に捕まるんですよ!

・・・・・でもここは異世界。

そんなものはない。

また、誰もいない部屋に無理矢理押し込められたので生徒も通りすぎもしない。

絶体絶命のピンチだ。


「だから、掴んでる襟を離してよ。苦しいから。」

「いや、離さない。前回の時もあったからな。離したら変化して逃げ出したのを覚えている。」


作戦バレてる。

前もしたのかー。

話にのってあげたい気持ちはある。

でもなー。

勇者やヒロイン以外の関係ない人を巻き込む嫌なんだよな。

あと面倒臭い。

何て言ったって今回は


ー 人探し ー


勇者やヒロインをくっ付ける仕事のキャパを越してしまう。

ならば避けるしかない。


「こんな顔が近いと困るなー。」

「何が困るって言うんだい?」


グイッと顔が近くなる。

メドサは遠くから見れば○塚の月組ランクだが近くで見れば顔が整ったボーイッシュ系な女の子だ。

少し恥ずかしくなるが・・・・・

僕はメドサの頬を両手で掴む。


「ん?」


何で捕まれたか分からないメドサ。

そんなメドサに僕はチューを・・・・・・


「なっ!まって!」

「チューー!」


ワンポイントアドバイス!

口でチューと言いながらする!

すると嫌いな人は・・・・・


「嫌ぁぁぁー!」


ー パチンッ!!! ー


頬にビンタがクリティカルヒット!!!

僕は脳が揺さぶられたが耐える。

襟首を掴むのが無くなる上に相手が動揺する。

まさに必殺技。

殺してないから必殺技ではないか!

スキルだな!

あるカードゲームでは特性か!

逃げ出す隙が出来たのですぐさま逃げ出す。


「あっ!待ちなさい!」

「待ちません!」


全力ダッシュで逃げる。

メドサはアルムファイムと同じ下半身が蛇の一族だ。

ラミアかナーガの種族だ。

ちなみにミリュン先生は髪の毛も蛇の上級ランクメデューサである。

特にミリュン先生は力のコントロールが得意で下半身の蛇部だって人の姿にできる。

凄いんだよあの人は・・・・・

話を戻そう。

この種族、案外早く百メートルを六秒ぐらいで走り抜ける。

なので走ってもすぐ追い付かれる。

だから・・・・・・・


「秘技!マヨイガ!」

「何っ!」


逃げた先にマヨイガを作りそこに逃げ込む。

いつぞやかの時にぬらりひょん様から教えてもらったこの技!

密かに練習していたのだ。

ただ練習不足で遠くに移動する能力はないけどね。


「さらばっ!」

「待ちなさい!」


メドサが僕を掴もうと手を伸ばす。

寸前のところでマヨイガを閉じた。

その手が空を切る。


「くっ!」


悔しがるメドサ。


「何故!なぜ教えてくれないのだ!」


地面にへばり付き大地を叩く。


「私が・・・・私が主以外に初めて興味を持ったのだぞ!!ライローグ!あいつなら何でも知っている!知っているはずなのに!なぜ教えてくれないのだ!情報屋だろっ!くそっ!」


やり場のない怒りを大地にぶつける。


「・・・・・・メドサ。」


遠くから観察していたのか。

アルムファイムがメドサを見つめる。

地面を叩くメドサは叫び続ける。


「私は・・・・私はこの気持ちをどうすれば良い?!会いたいのだ!もう一度、一度で良い会いたいんだ!私に優しくしてくれた貴方に!!」


遠くから見るとまさに○塚の演技にしか見えない。

喚くメドサにアルムファイムが近づく。


「メドサ・・・・・」

「あ、あ、アルムファイム様!?」


主が急に出現して慌てるメドサ。


「先程から何を喚いているのです?」

「あ、いや、ま。」


言葉に詰まるメドサ。

さすがに言えない。

主と同じくらい好きになった人がいると。


「は、発声練習です!」

「発声練習?」


苦し紛れに出た一言。

アルムファイムは再びメドサの顔を覗き込む。

メドサは顔が赤い。

恥ずかしいのだろうか?

それとも悔しいのだろうか?

普段は全く動揺なんてしないメドサにアルムファイムは少し面白く思う。


「発声練習が「私は・・・・私はこの気持ちをどうすれば良い?!会いたいのだ!もう一度、一度で良い会いたいんだ!私に優しくしてくれた貴方に!!」ですか?」

「そ、それは演劇部の稽古で!」

「ではその演技、次回の発表会で見れるのですね?」

「うっ!」


アルムファイムは目を細める。

彼女は知っているのだ。

そんなを演目無いと。


「あ、いや。ま・・・・・・」

「メドサ。」

「・・・・・・はい。主。」

「二人の時は良いのよ?名前を呼んでも。」

「アルムファイム様。」

「様はいらないわ。」

「いえ・・・・それが私の中の仕切りですから。」

「もー。しょうがないですね。」


アルムファイムはメドサを引き寄せ抱き締める。

メドサは優しくされるがまま。


「アルムファイム様。私、好きな人ができました。」

「あら、それは何時であったのですか?」

「・・・・今日です。」

「今日?・・・・・・貴女、もしや・・・」

「はい、パンの男です。」


アルムファイムの抱き締める力が強くなる。


「な、何言ってるの!あいつ、最後に失礼な言葉を投げかけて去っていきましたのよ?!お忘れになって?」

「いえ、それは多分違うんです。」

「違う?」

「彼は下半身が蛇の姿で購買で買えない私たちにパンを買ってきてくれたんです。」

「えっ?」

「アルムファイム様、考えてください。どこの誰が私たちにパンを寄付してくれるんですか?」

「それはー。」


アルムファイムは目玉を上方向を見ながら考える。

確かに商会を開いたばかりの私たちにパンを恵んで仲を作る必要がない。

まして、嫌み嫌われる蛇女。

優しくする必要があるのか?


「アルムファイム様。そう言うわけです。ただ恵んだのです。お嬢様と私に。」

「ただで私に恵む!?」


また抱き締める力が強くなる。

普通の人なら骨が折れてしまうな。


「良縁とかを求めない慈悲。そんな男性見たことありません。だから私・・・・・」

「た、たしかにそうですわね。でも、メドサ。」

「はい、主・・・・はっ!」


アルムファイムの顔が歪んでいる。

例えるなら般若!


「・・・・主ではありませんわ。」

「あ、アルムファイム様。」

「私には格言があります。『ただより安い物はない。だが、ただより高い物はない。』分かります?」

「・・・・・はい。」

「恩を売れば何時かは返さなければいけませんよね?」

「それは恥ずかしがりやな彼の優しさで・・・・」

「シャラプ!」


アルムファイムは胸に挟んでいた扇を取り出しメドサに突きつける。

主の命でメドサは黙る。


「ならばわかりましたわ。探して見せようではないの!あのチャラ男を!!!」

「・・・・・・」

「覚えていなさい!チャラ男!私が見つけて恩を返して差し上げますわ!」


熱くなるアルムファイム。

それを黙れと言われ見守ることにしたメドサ。

この二人がストーリーを大きく動かすことになるとは誰も知らなかった。

メドサの好意のチャラ男。

チャラ男は死語ですね。

もしわかったらどんな反応するのか?

それとも?

勇者とアルムファイムの恋は?

また次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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