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第七十八話「勇者に選択。猫怒る。」

おひさしぶりです。

那祢です。

前回はすみませんでした。

データー保存しないで消えてしまい急遽キャラクター紹介にしました。

そのため男性キャラは残念なことに説明文無しになりました。

今回は?

雪掻きで体が痛い中、書きました。

運動不足で筋肉痛。

年を感じます。

ではまたあとがきで。

僕は今一人屋上にいた。

サボってるわけではないよ。

お昼休みだからだ。

あれから考えて勇者二人に進める女の子を考えていた。

ちなみに二人の勇者が情報を聞きに来たが二人にはどんな子が好きかアンケートをとるだけにした。

カイルは


「なるべく人型で。優しい子が好きだな。」


とリクエストされた。

ヤスベは


「おっぱいやお尻が大きくて一緒にいて飽きない子。」


と言われた。


カイルの方はアルムファイムかキサラギ、またはミリュン先生を。

アルムファイムは下半身蛇だけど。

ミリュン先生は頭が蛇なだけだし。


ヤスベはシャンメールかジュリー先生かな。

シャンメールは大きいしジュリー先生は体型変えられるし。

うーん。

でもキサラギは自分を薦めるなと言われたしな。

すると残りは・・・・・・

そう考えていると後ろから声がした。


「「おーい!ライローグ!」」


カイルとヤスベだ。

やはり来るとは思っていたが。

僕の前に来ると二人は


「「情報をほしい。」んだ。」


声がそろう。

二人は顔を見合わせるが気まずいのでそっぽを向いた。

さて、二人に薦める女の子は・・・・・


それから二十分。


「ありがとうライローグ!!じゃあこの二人と話をしてみる。」


手を降り去るカイル。


「本当に巨人とスライムと恋に落ちるのか?まあ、やってみるか。」


少し怪訝そうなヤスベはぶつくさ言いながら帰っていった。


まあこれでいいよな。

一応選択肢を出すために二人づつ薦めることにした。

二人も強制的にその子と付き合えと言われるよりは良いだろう。

キサラギのおかげかな?

選んだではなく選ばれる。

たしかに大切・・・・・


「キサラギに感謝しないと」


そう呟いてしまう。

すると・・・・・


「そうかにゃ。ならば尾頭付きの鮭でも買ってくれるかにゃ?」


上の方から声がした。

屋上には貯水タンクが二つある。

そこの一つから対象が顔を覗かせていた。

キサラギだ。

彼女はそこから飛び降りた。


ー シュタッ! ー


素早い身のこなし。

さすがは猫。

三メートル以上のあるのに。

つい感心してしまう。


「無理ならメザシでもいいにゃ!」


両手を会わせて頂戴のポーズをして来た。


「キサラギ、一つ言おう。」

「なんにゃ?」

「普通の人は魚を常時持ってはいないんだ。」

「にゃ!?にゃんだってー!!!」


ー タララッタララッターラー! ー


○曜サスペンスのテーマが流れる。

顔はM○Rのコミックの人たちみたいに驚いている。


「・・・・・キサラギ。お前、芸が細かいな。」

「ありがとうニャ!これでお笑い芸人の道に行けるニャ!」


絶対に行けない。

そんな芸人いたら見てみたい。

せめて


「細○すぎて伝わらないネタ」


位にならないと。

まあ、適当にあしらって・・・・


「いける。いけるよ。」

「気持ちがこもってないにゃ!」


気持ちがこもる?


「キサラギさんなら人間界のお笑いを超えるよ!君ならできるよ!」


妖怪だし。


「そうかにゃ?越えるかにゃ?彼らを越えるかニャ!」

「絶対流行る!」

「にゃししっ!!」


ここまで煽っておけば大丈夫だろう。

さてそのまま逃げるか。

後ろを向いた時だった。


「にゃ?何処行くニャ?」


彼女が僕をつかむ。

痛い!

爪が少し食い込んでいる。


「痛いっ!痛いって!」

「なら答えるニャ?何処へ行くニャ?」

「休憩したから教室に戻るんだけど。」

「話が終わってないニャ。」

「いや話すことなんて・・・・」


あっ。

野性動物が獲物を刈る。

そんないい目をしているな。

いやいや、刈られる顔されても困るんだが。


「なにか話したいの?」

「ニャ、当たり前ニャ!教室は邪魔者いるし五月蝿いし。ゆったり話せないにゃん。」

「でも、僕。キサラギと話す内容なんて・・・・」

「ならば私の話を聞くニャ!この間・・・・・」


キサラギの話が始まった。

マシンガントークのキサラギ。

明るくて人懐っこい。

そして可愛く一緒にいると楽しい女の子。

女子の中ではやはり大人気だ。

そのため僕の調べではクラスの中で上位ランクとされ下位ランクの僕は幼馴染みだけど会話を余りしない様にしている。

クラスであっても嫌味を言い合うだけだ。

でも本当に可愛いよな。

仕草とかピクピク動く耳とか。


「・・・・にゃんだよ。・・・・・ねぇ?聞いてたにゃ?」


話が終わったようだ。


「ん?効いてた。効いてた。」


僕の心に。


「にゃ!で、ライローグは来るにゃ?」


やばいっ!

話聞いていなかったからわからない。

でも、何かのお誘いだよな。

でも、こういう時は・・・・・


「うーん。たぶん行けないかな。」


濁すが上作!

下手に行くとか言うと失敗する。

それ、漫画の知恵。


「にゃ!にゃんで!?嬉しそうに聞いていたにゃん!!」


話す姿が可愛いかったからな。


「お誘いは嬉しいけどね。」

「なら来ても・・・」

「でも僕とキサラギは・・・・」


一緒にいてはいけない。

嫌われ者とクラスで大人気マスコット。

同じ妖怪だけど住む場所が違うんだ。

僕か線を引かないと。


「幼馴染みなだけじゃないかな。」

「!!!!!!!!」


キサラギの髪の毛がゆらゆら逆立つ。

あれ?

これ知っているよ。

実家のお母さんが猫飼ってた時に帰省した際みたあの光景。


ー 猫のシャー! ー


話の一角ではこの音は威嚇した蛇に近いとされている。

ただ怒った時は毛を逆立てると・・・・


「シャーーーーー!!!」

「なっ!」


キサラギが襲いかかる!

一瞬で頬に爪の後が付く。

頬に熱を帯びてきた。

血が出ているのだろう。

僕はキサラギを見る。


「あれ?」


キサラギの逆立つ毛が降りてきた。

お怒り解除かな?


「ごめん、ごめんなさいにゃー!!」


離れていたキサラギが僕に近寄ってくる。

血が出た頬に手をあて・・・・


ー ペロペロ・・・・ ー


血を舐め始めた。

自分で傷つけてから舐める!?


「ちょっ!ちょっとキサラギさん!」

「消毒の・・・代わり・・・・ニャ!あと、・・・美味しいから・・・ですす、き、だからじゃ・・・・何でもないニャ!!!」

「キサラギさん!ちょっ!なっ!舐めるかしゃべるかどちらかにして!?」


ー ペロペロ・・・・ ー


「舐めることにしたの!」


僕の発言を無視してただ舐めることにしたキサラギ。

くすぐったいような。

なにかに目覚めそうなライローグであった。


それを眺めるものがいたのだが。

二人は気がつかなかった。

勇者二人に薦めたライローグ。

それを聞いていたキサラギの行動は?

覗いていたのは?

次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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