第七十三話「クロエ、イルフィスエンド後編」
こんばんわ!
那祢です。
今回は無事終わらせました。
最後は?
彼は?
またあとがきで。
イルフィスは剣を一度下ろす。
葬魔の剣。
あの時に学園に回収されたはずなのに・・・・・
なぜ、イルフィスが持っているのか?
怪訝な顔をする僕にイルフィスは
「ライローグが知りたいなら教えてあげる。」
「知っても知らなくてもあたしには関係ないが・・・・ライローグ、どうする?」
二人がこちらを見るのでしゃべれない僕はそのまま頷いた。
イルフィスがたまたま一人でダンジョンに潜っていた時だった。
人獣族。
ワーウルフやバニー、ケンタウルスもこれに入る。
その二人の冒険者と偶然出会い、そしてパーティーを組むことになった。
彼らは最深部まで行きたいと言うので少しだけ力を貸すことに。
私は効率重視だ。
「私の魔法があれば一番下の階まであっという間に行けるよ。」
と伝えても
「自力で行ってこそ意味がある。」
「そうでござる!修行でござる!」
と反論してくる。
うざい。
面倒くさい。
脳筋は嫌いだ。
手伝うと約束した手前、パーティーを抜けることはできなかった。
ー ちっ!邪魔だから霧に紛れて殺すか?それとも・・・・・・ ー
魔法使いならば簡単に霧を作ることが可能だ。
しかもここはダンジョン。
モンスターに襲われ事故死として扱われることが多いのだ。
だが私が思い付いたのは・・・・・・
ー 催眠効果のある魔法をかけ、操り人形を作る。 ー 作戦だった。
彼らは素直に言えば真っ直ぐで純粋。
悪く言えば騙されやすく馬鹿だった。
霧に包まれた二人は
「霧が凄いな。下手に動くと危ないから今日はここでキャンプをする!」
「了解でござる!」
と言い仕度をはじめた。
私はそんな二人に火の番として焚き火をつくり暖かい飲み物をいれる。
「おっ?有難い。もらいます。」
「暖まるでござるな・・・・」
寒かったのか二人は疑わずすぐ飲んでしまう。
すると・・・・・・・
ー カラン・・・・・・ ー
二人の手からコップが地面に落ちる。
私は二人を見る。
「ふふっ。」
つい笑いが込み上げてしまった。
目の前には虚ろな顔をして固まっている男女二人がいた。
そう、私は彼らの飲み物に盛ったのだ。
この間実験した秘薬、操作薬を。
「お前達二人は私の道具だ。わかるか?」
二人は頷く。
「なので私の命令を聞け。それは・・・・」
一番邪魔な奴。
クロエの殺害を考えたのだ。
いや、考えていたのだ。
ただ、妖力を纏う妖怪はただ切りつけるだけでは死なない。
それ対応の武器が必要なのだ。
偶然・・・・私は妖怪の力を封印する剣が学園周辺あることを知っている。
その剣を使いクロエを切れば・・・・・半妖なら死にますよね。
傷ついたライローグくん・・・・・
そして友達をなくし心を痛めた二人の絆は慰めあい強くなる・・・・
「くふっ、あっはははははははっ!」
高らかに笑ってしまう。
クロエを殺せば私がライローグくんを独り占め。
彼を愛で包み込み沢山甘えさせてあげちゃう。
で、私しか考えられなくしてあげる。
嫌がっても捕まえて・・・・・
そんな想像しながら私は二人をつれダンジョンを脱出した。
そして、卒業パーティー。
私はクロエを狙った。
一人はおとり役。
彼に気が向いている内にクロエを後ろから切りつける・・・予定だった。
ライローグ。
何故か貴方がクロエをかばって亡くなった。
クロエなんて要らないのに!
私の夢が無くなった。
・
・・
・・・
いや、彼を復活させればいい。
肉体はあるんだし。
そう思った私はライローグの体を安置場から奪い持ち去る。
そして、クロエを使い伝説の秘薬や秘宝、沢山の生け贄を使いあなたを生き返らせた。
その際でクロエが半妖から妖怪になってしまったがな。
「・・・・・・・・・!!!(じゃあ僕の体は沢山の命で生き返ったのか!!!)」
「わあ!ライローグ狐が跳ねてる?よろこんでるのかな?」
表情が読み取れないクロエは笑いながら言う。
「まあ話はここらでいいじゃろう?」
「そうだな。これ以上話しても無駄。イルフィス。あんたはここで死んでもらう。ババアには用はないんだ。子ども作れやしねぇし。」
「・・・・・やっぱあんたは馬鹿だねぇ。」
「はあっ?何を・・・・・」
話し終わるとイルフィスは懐から一つの瓶を取り出した。
それを一気に飲み干す。
「ま、まさか!おまえっ!!!」
イルフィスの体から煙が上がる。
彼女の体が変化していった。
老婆の姿から最初学園で見たイルフィスの姿に。
「若返りの薬かっ!」
「ご名答!これなら貴女と戦える!」
「なにを言うか!妖弧の私に勝てると?」
「戦わねばわからないでしょ?」
そう言い二人は僕から距離を取る。
そして戦い始めた。
ー フレイムインパクト!! ー
炎魔法高い難度の技だ。
それをクロエは砕いたり弾いたりしてかわす。
「くらえっ!斬空刃!」
風をまとい切り裂く刃をクロエに放つ。
「グランドウォール!」
地面に手をつけるイルフィス。
いきなり大きな壁ができ、それが刃を受ける。
「グランドインパクト!」
その壁が破裂しクロエに襲いかかる。
「くそっ!近寄れねぇじゃねえか!」
イライラするクロエ。
冷静なイルフィス。
その片隅で見つめる僕。
僕は実験のたわもので出来ている。
沢山の仲間。
それも僕の体に・・・・・
ー おぇっげっ! ー
吐き気をもたらした。
自分に近かった者達の命。
それを糧に。
僕はここにいる。
僕はもう一度小屋にはいる。
一つ一つ確認する。
シールが貼ってある。
ルンの頭骨と骨。
シャンメールの肝。
ミリュンの目と蛇の髪。
ジュリーの魔核。
ファルスティーナの羽と牙。
マリアンの蹄と乳房。
アルムファイムの下半身。
キサラギの爪と尻尾。
あ、ああああああ・・・・
全員知っている。
学校の生徒だ。
攻略対象の女の子だ。
体が凍りついた。
その場に座り込む。
あっ。
もうひとつ扉が。
開けちゃいけない。
そう感じるが・・・・・
僕はそこに向かう。
ー ガチャリ・・・・・ ー
あ。
そこには知っている者がいた。
いや違うな。
知っている奴の頭があった。
「・・・・・・・・・・」
元から喋れないが黙ってしまう。
彼らは多分。
シールを見る。
エルフの王、カイルとその息子カイゼルの頭部。
岩窟王、ヤスベとその息子ヤスの頭部。
四人の頭部があった。
そういえば二人はこういっていた気が。
ー 良いじゃねえか。もう世界であたし達三人しかいないし。 ー
そうか。
この世界は僕含め三人しかいない。
どちらか失くなったら僕達はそのまま二人きりだ。
子孫繁栄もない。
死ぬまで二人きり。
妖怪は死ぬことあるのか?
魔女は?
そう思った僕は二人に向かって駆け出す。
「なかなかしぶてぇじゃないか?さすが大魔導師様だな!」
「馬鹿ですね。若返った私に敵などいません!私とライローグの為、死になさい!!!」
二人は最大級の技と魔法を唱える。
使えばここら一帯吹き飛ぶんだろう。
そう、鳥◯さんのバトルマンガのあれみたいに。
そうだ!
マジックカウンターあるじゃないか!
それを使えば!
二人、どうしても死なせたくない!
歪ませたのは僕のせいだから。
僕は走る!
君らの元に。
「最究極魔法ファイナルインフェルノ!!!」
「妖弧最終奥義、妖火爆撃断!!!」
二つの技が繰り出される
膨大な破壊へのエネルギー。
それは当たればすべて消し去ってしまう位の力だ。
僕はそんな二人の間に入る。
「・・・・・・!!!(マジックカウンター!!!)」
声を出したが声は出ていない。
でも発動した。
これなら反射しなくても威力を弱められる。
半妖でも二人を助けられる。
そう思ったときだった。
ー ザクッ!!! ー
「けっ・・・・!!?」
声が出た。
でたのだが・・・・・・・
僕の体が何かに貫かれた。
これは葬魔の剣?!
飛んできた方を見る。
イルフィス・・・・?
そうか。
クロエを倒す奥の手にしたんだね。
ああ、刻が見え・・・・・・
僕はそう思い。
ー ジュッ! ー
爆炎のなかに消えた。
跡形もなく。
爆発がおき一面を吹き飛ばした。
ライローグの姿形など残らぬように。
ー カラン・・・・ ー
「イルフィス!てめえまたこんなの仕込んでいやがったか!」
「あれ?クロエさん?何で無事なんです?」
「はあっ?そんなんお前が変な物真ん中に奥からだろ?」
「いえ、そんなはずは・・・・・可笑しいですね。先程投げた剣ですが刺さったと感じましたのに?」
「だからあたっていねぇよ!」
「なら誰があたって・・・・・はっ!」
「ま、まさか!」
二人の顔が蒼白になる。
落下した剣に近寄る。
その剣からは微弱だが・・・・・
妖気が感じられる。
二人が大好きな。
あの狐の男の子の妖気が。
「お、おい!まさか!ライローグ!いるんだろ?隠れてるんだろ!出てこいよ!喧嘩、や、やめたから。な、なあどこに隠れているんだよっ!」
信じられなくて辺りを探すクロエ。
「あ、ああああああああああああ・・・・・・」
自分がしてしまったことに気がつくイルフィス。
消滅した物を復活させるには?
生け贄?
等価交換?
頭で沢山考えて出てきた案だが。
足りない。
何故なら今、この世界二人しかいないから。
「ど、何処なの?ライローグさん?ねぇ?」
理解しているが納得ができないイルフィス。
互いを憎しみ欲しいものを得るため力をぶつけあった二人。
そんな彼女達は大切なものを失った。
もう戻らないその絶望の中、死ぬこともできず二人は永遠に生きていくのであった。
二人取り残されエンド。
まあ、イルフィスならまだ生きている者や男性薬を使い子孫を増やしライローグを復活させるとか考えましたが。
まあさておきクロエ、イルフィスは終わりました。
ライローグは次回誰にアドバイスをするのか?
しないのか?
考え中です。
次回もよろしくお願いいたします。
那祢でした。




